2000人が登録待ち! サブスク別荘「SANU」行って分かった人気のワケ:月会費5万5000円(5/6 ページ)
月会費5万5000円でセカンドホームを持てるサブスクが人気を集めている。サービス名は「SANU 2nd Home」。登録待ちは2000人を超えているそうだが、一体どんなサービスなのか。創業者を取材した。
宿泊して感じた、居心地の良さと思想
記事執筆にあたり、筆者は家族と一緒に山中湖 1stに宿泊取材を実施。この施設は富士山のすぐそばにあり、迫力たっぷりの姿を目の当たりにして一気にテンションが上がった。
山中湖 1stには14棟のキャビンがずらっと並ぶ。扉の前でチェックインをして4桁のコードを入手し、スムーズに入室。写真で見ていた通り、天然の木材を使ったキャビンに統一感のある内装と、居心地良く過ごせそうな雰囲気を演出している。
幼稚園児と小学生の子どもも一緒に滞在したところ、「カッコいい家!」と興奮しており、かなり気に入った様子だった。隣のキャビンとは一定の距離があるため、多少騒いでも気にならない点は、大人としては安心だった。
個人的によかったのは、充実したキッチン設備、高速Wi-Fiと、木のぬくもりやにおいが存分に感じられたこと。
キッチンにはオーブンレンジや炊飯器のほかに、基本的な調味料までそろっているので、材料さえ持参すれば、十分に料理できる環境だ。また、バーベキューができる焚き火台を野外に設置している。
今回は旅行としての滞在だったが、これだけ速いWi-Fiがあれば、ストレスなく仕事を片付けられそうだ。完備されたプロジェクターは、昼は打ち合わせに、夜は映画鑑賞に役立つかもしれない。
これは個人の感想だが、キャビンの設計、内装からは確固たる思想が感じられた。環境への配慮、演出された世界観は見事であり、リピートしたくなる要素があった。実際、月間の解約率は現状1%未満と、ほとんどの会員が継続利用しているそうだ。
今回は1泊2日の短期滞在だったが、周辺のレストランで食事を楽しんだり、山中湖でボートに乗ったり、富士山を眺めたりといった観光はできた。ただ、3泊ほど滞在して周辺環境をもう少し散策してみたい気持ちもあった。現地までは電車やバスでも訪れることができるが、車がないと移動や買い物が難しい気はした。
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