マッチングアプリ大流行の影で広がる、顕著な「疲れ」とは:今後の課題は(2/2 ページ)
マッチングアプリアプリを利用する人が年々増えている。しかし、メッセージのやりとりなどに「疲れ」を感じる人が多い。メディア工房の調査では、91.5%の女性が「マッチングアプリ疲れ」を感じたことがあるという。
他の回答としては「いい人が見つからないとき」とした女性も69.5%いた。「相手を選別することが面倒くさいとき」(53.0%)、「出会った男性とうまくいかなかったとき」(48.6%)、「デートをするまで時間がかかるとき」(34.5%)といった回答が続いた。
興味深いのは、メッセージをやりとりしていたときのイメージと実際に会ったときのギャップを経験したという意見が多かったことだ。テキストのやりとりだけでは双方の人柄が伝わりづらく、関係性を深めて良いものか、不安になる女性が多いようだ。
「自然な出会い」への根強い願望
また、マッチングアプリ疲れを感じた経験のある498人に「恋愛相手や結婚相手とは『自然に出会いたい』と思いますか」と質問したところ、「非常にそう思う」が45.0%、「ややそう思う」が43.2%という結果となった。マッチングアプリをはじめとするネット系の婚活サービスが市民権を得る一方で、そうしたサービスを介さない「自然な出会い」への願望は根強いことが分かる。
メディア工房では今回の調査について「マッチングアプリの利用経験がある女性のほとんどが出会いを求めて利用を始めたものの、メッセージのやりとりに疲れ、自然な出会いを求めるようになることが分かった」としている。マッチングアプリを提供する企業は、今後こうした課題に向き合う必要があるだろう。
調査は3月1〜3日、インターネットで実施した。調査対象は3種類以上のマッチングアプリの利用経験がある20〜30代の女性で、有効回答数は544件。
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