楽天モバイル、1GB未満ゼロ円を廃止 強制新プラン移行
楽天モバイルは5月13日、新プランとなる「Rakuten UN-LIMIT VII」(7)を発表した。従来のプランでは月間1Gバイトまでの利用は無料だったが、こちらを1078円と有料化する。7月1日から実施し、旧プランのユーザーは強制的に新プランに移行となる。
楽天モバイルは5月13日、新プランとなる「Rakuten UN-LIMIT VII」(7)を発表した。従来のプランでは月間1Gバイトまでの利用は無料だったが、こちらを1078円と有料化する。7月1日から実施し、旧プランのユーザーも強制的に新プランに移行となる。
狙いは事業の黒字化だ。これまで「1Gバイト未満なら無料」という武器で契約者数を増やし、直近の契約者数は580万回線に達した。一方で、2021年12月期は営業損失が4163億円と赤字が倍増している。
楽天モバイル会長の三木谷浩史氏は「黒字化しないと安定的な投資ができない」と話し、楽天モバイルの事業ステージが変わることを宣言した。
旧プランのユーザーは強制的に新プランに移行することになる。「当初は、旧プランの人はそのまま使えるようにすることを検討したが、既存のユーザーをキープしたまま、新しいプランを出して他社に逃げないようにするのは、法律上ダメだということなので、断念した」と三木谷氏(詳細記事)。
ユーザーへの配慮として、7月からの2カ月間は1Gバイト未満無料を継続、その後の2カ月間は1078円分をポイントバックする。さらに、楽天モバイル利用者へのポイント還元も強化する。楽天市場利用時の還元を1%増額するほか、楽天ダイヤモンド会員の場合さらに1%を還元する。
ただし有料化の影響は不透明だ。1Gバイト未満で無料で使っているユーザーがどのくらいいるのかは明らかにしなかった。有料化によって経営にどのくらいのインパクトがあるのかも言葉を濁した。
「無料終了による離脱はゼロではないが、ほとんどの方が残るのではないか。データ利用量が少ない人でも楽天市場での買い物は多い。楽天市場のポイント還元率を上げることで、トータルのメリットになればいい」(楽天モバイルの矢澤俊介社長)
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