「貸出ミシンセット」が大反響! ジョイサウンドの“歌わないカラオケ”が面白い:1回1000円(5/5 ページ)
カラオケ業界はコロナ禍で危機的状況を迎えた。そんな中、ジョイサウンドでは、1回1000円で使える「貸出ミシンセット」のプランを発表して、注目を集めている。カラオケボックスの中にミシンを持ち込んで、客はどんなことをしているのだろうか。担当者に話を聞いた。
変化するカラオケ業界「新たな使い方」の定着目指す
ジョイサウンドでは、そのほかにも「歌わない過ごし方」を多く提供している。ライブビューイングなどの映像を大画面で鑑賞できる「みるハコ」や、ギターやベースなどの楽器をレンタルしてカラオケに合わせて演奏できる「楽器カラオケ」など。いずれも、コロナ禍以前より開始しているが、コロナ禍で再注目されているそうだ。
また「安心して歌えるように」との配慮から、マスクをしたままでもハッキリと歌声が聞こえるという「マスクエフェクト」も20年7月から提供し、好評を得ているという。
この5月に30周年を迎えたエクシングには、創業時から「未知へ挑戦し続けたい」という思いがある。逆境ともいえるこの状況をチャンスととらえ、世の中にないものをつくり、消費者をワクワクさせたい。そんな意欲が社内で高まっていると水口氏。
「コロナ禍以前の状態に戻るにはまだ時間がかかりますし、戻らない可能性もありますよね。カラオケ業界が変わるチャンスだと思いますので、カラオケの新たな使い方をどんどん開発して定着させていきたいなと。個人的には、プリンターなどブラザー工業の別製品でコラボレーションしたいですね」(水口氏)
業界全体がピンチに陥りながらも、ジョイサウンドからは、遊び心のあるプランで消費者を引きつけるバイタリティーが感じられた。
「今のカラオケ業界の最大手はDAM(ダム)さんですが、おもしろいものにトライしていくのはジョイサウンド。そんな立ち位置になれたら」と水口氏は、締めくくった。
関連記事
- 東大合格者は毎年500人以上! 鉄緑会「公式ノート」が地味にスゴい
東大受験専門塾の看板を掲げる「鉄緑会」が、初の公式ノートを発売した。パッと見たところ「普通のノート」に感じるが、どのような工夫が施されているのか。開発に携わった、KADOKAWAの担当者に話を聞いたところ……。 - 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』――最も高い家に住んでいるのは? 査定してみた
国民的アニメの主人公は、どんな家に住んでいるのでしょうか? 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』の自宅を査定したところ……。 - クラファンで3億6000万円を集めた製品は、なぜ謝罪に追い込まれたのか
クラウドファンディングサイト「マクアケ」に掲載され、3億6000万円近い資金を集め、反響を呼んだ超音波食洗機「ザ・ウォッシャー・プロ」。その一方で、「優良誤認ではないか」と疑問視する声が上がり、その反応もまた大きくなっていった。同プロジェクトは何が問題だったのか。 - ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。 - 丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。 - なぜ「プリウス」はボコボコに叩かれるのか 「暴走老人」のアイコンになる日
またしても、「暴走老人」による犠牲者が出てしまった。二度とこのような悲劇が起きないことを願うばかりだが、筆者の窪田氏は違うことに注目している。「プリウスバッシング」だ。どういう意味かというと……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.