「貸出ミシンセット」が大反響！ ジョイサウンドの“歌わないカラオケ”が面白い：1回1000円（4/5 ページ）

カラオケ業界はコロナ禍で危機的状況を迎えた。そんな中、ジョイサウンドでは、1回1000円で使える「貸出ミシンセット」のプランを発表して、注目を集めている。カラオケボックスの中にミシンを持ち込んで、客はどんなことをしているのだろうか。担当者に話を聞いた。

[小林香織，ITmedia]

3カ月で終了予定が期間延長、店舗拡大も？

　この貸出ミシンセットは、2月25日から提供を開始した。プレスリリースを打ったり、店頭にポスターを張り出したりしたものの、当初はなかなか予約には結びつかなかったそうだ。

　「そのうちSNSで投稿される頻度が増え、4月ごろには週に4件ほどの予約が入るようになっていました。そんなタイミングで、このプランを利用した方のツイートが大きくバズり、一気に予約が増えたんです」（水口氏）

　ツイート主は、コスプレをするという癒堕-YUDA-さん（@xxx11YUDA26xxx）で、「家でミシンが使えないからジョイサウンドに縫い物をしに来た」のだという。「部屋めっちゃ広いし、貸し出しミシンもやばい。これで室料プラス1000円（1回払えば時間まで使い放題）とかやす！！」と、同プランに満足している内容だった。

　この投稿には、5.1万件の「いいね」が付き、2.6万件リツイートされたことから大きく認知が拡大。その後は1日に1〜2件、週末には1日に4件ほどの予約が入るようになった。現在は、貸出用として2台のミシンを用意している。

手頃な価格帯、かつ広いテーブルがあって作業がしやすいと好評（筆者撮影）

　「コスプレ衣装をつくる方以外に、お子様と一緒に来られるお母さんもいて、お子様がカラオケをしている横で、縫い物をするという利用スタイルも。体操袋を作るなど、子どもの入園・入学前にミシンの需要が多くあるようです」

　今では、日中に予約が取りづらくなったことから、深夜にも予約が入るほどの人気プランになっているのだとか。この状況を受け、同プランを一旦、8月24日まで延長したが、さらなる延長も必至だという。

　「この人気では、8月に終了するとは思えません。別店舗でも提供してほしいというリクエストを多数いただいているので、店舗拡大も同時に検討するつもりです」（水口氏）