住信SBIネット銀、為替手数料改定 米ドルは1.5倍に
住信SBIネット銀行は5月25日、外貨預金および外貨積立の際の為替手数料を改定すると発表した。米ドルやユーロなどを値上げする一方、英ポンドや豪ドルなどは値下げする。改定は7月25日から。
住信SBIネット銀行は5月25日、外貨預金および外貨積立の際の為替手数料を改定すると発表した。米ドルやユーロなどを値上げする一方、英ポンドや豪ドルなどは値下げする。改定は7月25日から。
為替手数料は、ドルなど外貨の購入時と売却時にかかる手数料。米ドルでは、これまで外貨預金の際、1米ドルあたり4銭だったが、6銭に改定する。また、ユーロについても13銭から14銭へと値上げする。一方で、英ポンドは28銭から24銭に、豪ドルは25銭を24銭にするなど、値下げも行う。
もともと住信SBIネット銀行は為替手数料が低いことで知られていた。米ドルでいえば、メガバンクの為替手数料はオンラインバンキングの場合で、1米ドルあたり25銭〜50銭。ネット銀行は比較的安価だが、それでも楽天銀行は25銭、ソニー銀行が15銭、auじぶん銀行は往復で25銭、イオン銀行は往復で50銭という水準だ。
為替手数料が安い銀行としては、5銭(米ドル)のPayPay銀行や2銭のGMOあおぞらネット銀行があり、4銭の住信SBIネット銀行と並び、安価な手数料を特徴としている。今回米ドルについては値上げとなるが、それでも6銭は最安値水準になる。
また、住信SBIネット銀行の外貨預金は、SBI証券の外貨口座に無料で入金でき、外国株式の買付などに利用できる。ネット証券の為替手数料は25銭が一般的であり、それに比べると極めて安いコストで米国株投資が可能なことから、人気を博していた。
関連記事
- 130円台まで円安加速 通貨防衛はもはや”無理ゲー”?
4月28日のドル円相場は、1ドル130円台まで下落し、20年ぶりの円安水準を更新した。きっかけとなったのは日銀だ。今回の金融政策決定会合の結果を公表し、「いまの大規模な金融緩和策を維持」としたからだ。 - 住信SBIネット銀行、上場延期
住信SBIネット銀行は3月7日に、予定していた東京証券取引所への上場を延期すると発表した。2月20日に東証は東証一部への上場を承認していた。ウクライナ情勢や市場動向などを勘案した結果判断した。 - 住信SBIネット銀行も預金残高7兆円到達 楽天銀行とデッドヒート
住信SBIネット銀行は1月4日に、預金残高が7兆円を突破したと発表した。2020年11月に6兆円に到達しており、1年2カ月で1兆円増加した。 - 住信SBIネット銀行、振込手数料を88円に 現時点で最安か
住信SBIネット銀行は10月1日から、他行宛ての振込手数料を一律88円に引き下げると発表した。従来は157円だった。また、利用に応じて振込手数料を無料とする「スマートプログラム」も引き続き提供する。 - 住信SBI銀、ブランド刷新「NEOBANK」掲げる
住信SBIネット銀行は11月13日、「NEOBANK」をブランド名として採用し、ロゴやブランドサイトを刷新した。同社は新たなフェーズに入ったとし、銀行という形にこだわらず、必要なものだけに削ぎ落とした「銀行機能」をあらゆる業種に溶け込ませることが、存在価値だとする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.