からやま、疲れた時に食べたくなる「カレーからあげ」新発売 狙いは?(2/2 ページ)
「かつや」などを展開するアークランドサービスホールディングスの子会社であるエバーアクションは、5月27日より国内の「からやま」にて「カレーからあげ」の販売を開始すると発表した。
久しぶりの通勤で「疲れたとき」に商機
アークランドサービスホールディングスの広報に発売の狙いを聞いた。
「通勤電車の混雑具合から察するに、オフィスに出社する人がコロナ前に戻りつつあると感じています。久しぶりの通勤と、ゴールデンウィークも明けてしばらくたったこの時期に、疲れたときに食べたくなるカレーをからあげに仕立てることにより、食べてくれる人がいるのではないかと考え、このタイミングでの販売となりました」
同商品を開発した際の苦労については以下のように話す。
「カレーとからあげの一体感と、揚げると感じにくくなってしまう“スパイス感”です。基本は、カレーかけダレで味わってもらう仕立てなのですが、カレーとからあげの一体感を出すために、鶏肉を漬け込む秘伝のタレに少量のスパイスを加えています。さらに、仕上げにスパイスをかけることにより、揚げた後に感じにくくなるスパイス感についても解決できました」
マーケット調査会社の富士経済(東京都中央区)によれば、から揚げ専門店の市場規模は2021年に1200億円を突破し、店舗数は3100を超えている。また、から揚げ専門店の市場規模が22年度中に1300億円にまで成長すると試算した。から揚げ市場の成長に伴い、アークランドサービスホールディングスでも出店増を検討しているかと聞くと、「今後も出店計画がある」という。
コロナ禍で、増加を続けたから揚げ専門店。飲食店だけでなくスーパーの総菜でもおいしいから揚げが手軽に買えるようになり、食生活の中にから揚げが広まっている。その中でどれだけ売り上げを伸ばせるのか、注目が集まる。
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