サービス解約者の5人に1人が再登録 完全栄養食「BASE FOOD」のやめさせない仕組みづくり:サブスク会員は10万人を突破(3/3 ページ)
完全栄養食の「BASE FOOD(ベースフード)」は、定期購入型サービスの利用者が10万人を超える人気ブランドだ。その人気を支えているのは、「BASE FOOD Labo」呼ばれるコミュニティーサイトの利用者たちだ。彼らはなぜ、BASE FOODに強い愛着を抱くのだろうか。
なぜ解約したのに戻ってくるのか?
BASE FOODの定期購入には面白い特徴がある。継続コースを停止した人のうち、約20%が1年以内に戻ってくることだ。齋藤CMOは「やめる理由の多くは『飽きたから』というもの。そのため継続コースをやめた人には、季節の変わり目や新製品が出たタイミングで、メールやDMを送っている」と明かす。
定期購入をやめた後も続く、息の長いコミュニケーションも、商品に愛着を持ってもらうためには大切なのだ。商品ラインアップの拡充は継続コース利用者の追加購入にもつながっており、ここ2年間で客単価は39%増えた。
現在、BASE FOODのラインアップはパンの「BASE BREAD(ベースブレッド)」6種類と、生パスタの「BASE PASTA(ベースパスタ)」2種類、クッキーの「BASE Cookies(ベースクッキー)」5種類。今後はパンとパスタに限らず、主食領域を拡充していくという。
同社はBASE FOODの一番の価値を「おいしくて身体にいい食事を簡単に取れること」と定義する。毎朝、BASE FOODを食べると決めていれば献立や栄養バランスを考える手間も省けるだろう。
BASE FOOD生活の目的は人によってさまざまではあるものの、同じ目的を持った人と交流することで熱量がキープされるのは間違いない。ラボ会員の求心力をさらに高め、継続コース利用者数100万人、2024年春までにラボ参加者数50万人という大台に乗れるか、勝負の局面を迎える。
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