サービス解約者の5人に1人が再登録 完全栄養食「BASE FOOD」のやめさせない仕組みづくり:サブスク会員は10万人を突破(2/3 ページ)
完全栄養食の「BASE FOOD(ベースフード)」は、定期購入型サービスの利用者が10万人を超える人気ブランドだ。その人気を支えているのは、「BASE FOOD Labo」呼ばれるコミュニティーサイトの利用者たちだ。彼らはなぜ、BASE FOODに強い愛着を抱くのだろうか。
会員が勝手にアンケートを実施 「これ買いたい人いますか?」
齋藤CMOによれば「7万2600円分の商品を6万6000円で購入できる前払いポイントパック『いちねんポイントパック』というサービスをこの春から始めたところ、会員の一人がラボのアンケート機能を使って『金額が大きいので購入を迷う。3万円くらいのパックがあったら買いますか?』という質問を他の会員に向けてしていた」とのこと。
「ユーザーが自発的に自然な形で要望を共有してくれる。客観的なデータとともに頂けるのはありがたい。ラボの参加者は、まるで社員のようです(笑)」(齋藤CMO)
このような“熱量の高い”会員の多いコミュニティーサイトは、どのように形成されていくのだろうか。齋藤CMOは「利用者の投稿を常にチェックし、サービスや商品改善に生かしている。どのように改善したかは、常にサイトで報告して利用者から意見・感想をもらう」と話す。普段から口にしているBASE FOODに自分たちの意見が反映されていくのを見るのも“研究員”たちの楽しみになっているのだ。
また、会員たちはBASE FOODの“布教”にも熱心だという。過去にBASE FOODを友人に紹介したことのある会員は7割を超える。紹介経由での新規会員は、現在では3割近くを占める。ラボでは友人を紹介するとマイルがたまる仕組みになっているが、“研究員”たちがマイル目的でないのは間違いないという。
齋藤CMOは「新型コロナウイルス感染症拡大前は、会員を集めて工場見学などのイベントを実施していた。そうしたイベントに来てくれた人とは顔見知りになる。自分たちが普段食べているものがどのように作られているのかが分かると、よりBASE FOODを応援してくれるようになる」と話す。
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