無印良品がプロデュースする団地とは? 商店街や広場まで丸ごとリノベ、堂前社長「ものすごく可能性がある」:若い人に訴求(1/3 ページ)
千葉市に、「無印良品」がプロデュースする団地が登場するという。良品計画、MUJI HOUSE、都市再生機構(UR)、千葉市が協力して「団地まるごとリノベーション」プロジェクトを始動。築54年の花見川団地で、住戸の内装、外装、団地内の商店街や公園なども丸ごと無印良品のテイストで改修する。どんな団地が生まれるのか? 良品計画はこのプロジェクトを通し、何を目指すのか? 良品計画・堂前社長に話を聞いた。
コロナ禍や都心の家賃高騰で、郊外に移り住む人は少なくない。千葉市はそうしたニーズをつかめた地域の一つで、総務省の人口移動報告によると、2021年は転入者が転出者よりも5920人多い、転入超過だった。
そんな千葉市に、「無印良品」がプロデュースする団地が登場するという。場所は、花見川団地。賃貸5742戸、分譲1530戸と、千葉県内でも有数の広さを誇る築54年の大規模団地だ。
良品計画、MUJI HOUSE、都市再生機構(UR)、千葉市は5月26日、花見川団地とその生活圏を活性化する協定を結んだ。「団地まるごとリノベーション」プロジェクトとして、これまでMUJI HOUSEが手掛けてきた住戸の内装だけでなく、外装や団地内の商店街、公園なども無印良品のテイストで改修する。また、地域を活性化するアウトドアイベントやワークショップなども企画する。
リノベで若い人に訴求 イベントや自動運転バスの取り組みも
良品計画の堂前宣夫代表取締役社長(MUJI HOUSE代表取締役社長も兼任)は「団地には、ものすごく可能性があると考えています」と期待を話す。
良品計画とURは2012年から、「MUJI by UR」という取り組みで賃貸住宅の住戸内リノベーションの事業を手掛けてきた。
「このプロジェクトから、団地の魅力を感じています。建物も広くて、日当たりも風通しも良く、たくさんの緑があります。さらに、住んでいる人々の交流の場や、世代を超えたコミュニティーづくりの可能性があります。この大きな魅力に貢献したい思いが非常に強くあります。その思いから、“団地まるごとリノベーション”として、(住戸のリノベーションだけでなく)一歩広げたことに貢献したいと考えました」(堂前社長)
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