白髪のおじさんがキュートに踊る? 企業がTikTokをやってみて、分かってきたこと:三陽工業とダイキンに取材(3/6 ページ)
TikTokで採用活動を行うのはアリなのか、本当に効果があるのか。大手空調メーカーのダイキンと、「おじさん」TikTokを運営する三陽工業に話を聞いた。採用広報のニュースタンダードを考える。
実際に入社した新入社員の声
では、TikTokきっかけで入社を決めた就活生は、何を決め手にしたのだろうか。実際にTikTokをきっかけに三陽工業に興味を持ち、入社した新入社員に話を聞いた。
――TikTokから三陽工業のどんな点に興味を持ち、エントリーに至ったのですか?
新入社員: 就職活動を進めるうえで、風通しの良さと、会社に挑戦意欲があるかどうかを軸においていました。
三陽工業のTikTokを見たとき、なぜ企業がTikTokをするのか、なぜ今注目のSNS関係に力をいれるのかという点にまず興味がわきました。これらの時代に合わせた情報収集力や、会社全体としての挑戦意欲を魅力に感じ、私自身も会社を広める宣伝力や、いい人材を見抜く力、時代に合わせるという部分を学び、成長したいと入社を決意しました。
――普段から就職活動でTikTokを活用していたのですか?
新入社員: 最初は、就活情報サイトで情報収集をしていましたが、公式Webサイトを見たら書いてあることばかりで、なんだかしっくりきませんでした。
普段猫の動画を見るために始めたTikTokを眺めていたら、三陽工業の動画が流れてきて、楽しみながら、会社の雰囲気をより知ることができました。「こんな上司もいるんだ」と、いい意味で「上司」「ベテラン」の概念を崩してくれましたね。
――TikTokを活用した採用活用の利点はどこにあると思いますか?
新入社員: TikTokは動く広告だと思っています。文字だけでは伝えられない社風や魅力があると感じています。就職活動中は本当に不安なことが多いなか、匿名でコメントができ、会社に対する疑問が解消できたり、ライブ配信を両親と一緒に視聴したり、安心感を与えてくれるツールでもあるように感じました。
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