「袋のまま食べられる」冷凍チャーハンが話題! 奇抜な商品のアイデアを生んだ“身近な行動”とは:皿洗いすら必要ない!(2/2 ページ)
「自炊どころか皿洗いすら必要ない」と、ネット上で話題になっている商品がある。マルハニチロが販売している、袋のまま食べられる冷凍食品の「WILDish シリーズ」だ。忙しい現代人のニーズに刺さったこの商品の開発の経緯を、マルハニチロの広報に聞いた。
食べやすい袋づくりに苦労
──開発にあたって、苦労したことはありますか?
商品には、マチ(奥行き)がついている外袋を使うことでレンジ後、自立する「ガゼット袋」を採用しています。
袋を皿の代わりにするためには、食べやすさに直結する“袋の自立性”と“開口部の広さ”の確保を同時に実現する必要があり、その調整に苦労しました。
──商品開発時に想定したターゲット層や、食事シーンなどはありますか?
「ライフスタイルの多様化」「節約志向」といったキーワードを掲げました。
メインターゲットは20〜30代の男性、喫食シーンは時間のない時の食事。具体的にはPCやスマホを操作しながら……といったイメージに設定いたしました。
──消費者からは、どのような反応がありますか?
袋のままチンできることや、皿いらずで袋のまま食べられるので、洗い物が少なくて済むので便利だというお声が多いです。
──WILDishシリーズの売れ行きを教えてください。
好評いただいており、計画を超える売れ行きとなっています。
──今後の商品の展開予定などはありますか?
今後もお客さまのご期待に応えるべく、さらにラインアップを強化していきたいです。
──ありがとうございました。
開発のヒントは、身近なシーンに?
開発者がスナック菓子をつまんでいるときに発想したという、WILDishシリーズ。
「冷凍食品を袋のまま食べる」と聞くと、「そんなスボラな!」と思う人も少なくなさそうだが、冷静に考えれば、家事の手間も減り、洗剤の消費や無駄なごみもなく環境にも優しい。
こうした常識に縛られない新しい商品開発のヒントは、身近なシーンに転がっているのかもしれない。
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