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日本は「Web3」で勝てるのか 残念ながら「前途多難」:世界を読み解くニュース・サロン(1/6 ページ)
自民党が「岸田トークン」の配布で「Web3」に乗り出そうとしている。これまでインターネットなどで遅れてきた日本に、「Web3」で勝算はあるのだろうか。現時点で見えている課題は……。
5月28日に「FNNプライムオンライン」が興味深いニュースを報じている。
自民党の青年局が、「27日、NFT(非代替性トークン)やメタバース技術を活用した集会を行うと明らかにした」という。そして、岸田文雄首相などの「顔写真付きのトークン(デジタル上の出席証明・記念バッジ)を配布する」そうだ。
記事によれば、「岸田首相が外遊先のイギリスや国会でも言及した、次世代インターネット3.0」を日本でも実感してもらう目的で、自民党青年局が動き始めたということらしい。
この記事で言う「次世代インターネット3.0」は、「Web 3.0」(ウェブスリーと呼ばれている)のことを指す。
「Web3」がいま世界でかなり注目されている。米国や英国、ウクライナ紛争に至るまで、このWeb3が話題に出てきているのだ。先日、日本人と米国人の知人と一緒に話をしていた際に、Web3について、どちらとも「聞いたことあるけどよく分からない」と言っていた。海外でもよく分かっていない人は多い。
ただ青年局とはいえ、与党が何か重要なこととして動きを見せているこの「Web3」については、ビジネスパーソンとしてもやはり頭の中を整理しておいたほうがいいかもしれない。これからもっと目にすることになるバズワードでもあるからだ。そこで、「Web3」の可能性と課題などについて、できる限り簡潔にまとめてみたいと思う。
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