コラム
「年俸制」は企業と労働者、どちらに有利な制度なのか?:ヒントは社会保険料(1/3 ページ)
正社員への給与の支払い方法は主に2パターンある。「年俸制」と「月給制」だ。月給制を採用する企業が多いようだが、そもそも年俸制とはどういう仕組みなのか? また、年俸制は企業と労働者どちらに有利な制度なのか?
6月は賞与の季節。ビジネスパーソンにとっては、年に2回の心が躍るときでしょう。しかし、正社員でもボーナスとは無縁な人がいます。年俸制という給与制度で働いている人たちです。
年俸制を導入する企業は2018年時点で22.7%に達しているものの(労務行政研究所の調査)、意外とその詳細については知られていないように思われます。そこで今回は、年俸制は企業側と社員側のどちらに有利かを解説していきます。
関連記事
- 「仕事終わっていないけど、定時で上がります」 中年社員は新卒との”ジェネレーションギャップ”をどう解消すべきか?
上司や先輩は、4月に入社した新入社員に新鮮さを感じるとともに、ジェネレーションギャップに悩みはじめるタイミングだろう。最近の若者は働くにあたってどのような意識を持っているのか? また、ジェネレーションギャップを解消するために中年社員はどのような働きがけをすべきだろうか? - 「残業ゼロでいいなら入社したい」 優秀な新卒の“残業免除”は不公平か?
働き方改革の影響で「残業」に対する考え方も変わりつつある。入社を希望する内定者から「趣味の活動があるので、残業できない」と相談があった。優秀な人材のため、ぜひ入社してほしいが、残業している社員に対して不公平な気もする……。人事部としてどのように対応すべきだろうか? - 「営業配属だけはイヤだ」 新卒は、なぜ営業職にアレルギーを持つのか?
「企業の人材不足」に関する調査によると、「営業職」の人員不足が最も高いことが分かった。「営業はキツい」「新規営業をやっている女の子が泣いていた」などSNS上では営業職に関するネガティブなエピソードも見られる。しかし、総合職の約7割が営業職に配属される時代だ。企業側は苦手意識を持つ新卒をどのようにマネジメントすべきか? - 月400時間労働のブラック企業、平均残業4時間の超ホワイト企業に 大変革を支えた「3つの制度」とは?
2000年創業のシステム開発のゆめみ、一部の創業メンバーの当時の労働時間は月に400時間を超えていたという。離職率が20%超えの時期もあった。創業したばかりという状況はあるものの、ブラック企業と言っても過言ではない。そんな企業が改善を重ね、月165時間労働・離職率2%にまでたどり着いた。どのような取り組みがあったのだろうか? 変革の要となった3つの制度とともに振り返ってみたい。 - “納得感のない人事評価”の原因に 「目標設定のNGワード」とは?
新年度の目標設定をどうすべきか、頭を抱えている上司も多いのではないか。「そもそも組織目標が不明瞭」「組織目標と個人目標の連鎖が弱い」など中長期的に解決すべき問題も……。新年度が始まるにあたり、社員に納得してもらえる目標設定をするために使うべきではない「NGワード」を人事コンサルタントが解説する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.