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“納得感のない人事評価”の原因に 「目標設定のNGワード」とは?:Q&A 総務・人事の相談所
新年度の目標設定をどうすべきか、頭を抱えている上司も多いのではないか。「そもそも組織目標が不明瞭」「組織目標と個人目標の連鎖が弱い」など中長期的に解決すべき問題も……。新年度が始まるにあたり、社員に納得してもらえる目標設定をするために使うべきではない「NGワード」を人事コンサルタントが解説する。
連載:Q&A 総務・人事の相談所
総務や人事の現場で起こる疑問を、Q&A形式で回答します。回答を見るには、会員登録が必要です。著者は新経営サービス 人事戦略研究所の森中謙介氏。
Q: 社員の目標設定に関して課題があります。「組織目標と個人目標の連鎖が弱い」「そもそもの組織目標が不明瞭」「社員間で目標難度のバラツキがある」「曖昧な目標が記載される」などが挙げられます。中長期的に解決すべき課題も多いと思いますが、新年度が始まるにあたり、社員に納得してもらえる目標設定をするためにはまず何から始めるべきでしょうか?
A: 比較的対策が打ちやすく、早期に成果が出やすい、「目標の明確化」から始めるのがよいでしょう
目標設定時に「使うべきでないワード」とは?
「組織目標と個人目標の連鎖が弱い」「社員間で目標難度のバラつきがある」という論点は、社員の目標設定に関する典型的な課題ですが、全社単位、部門単位など幅広い調整が必要になるため、どうしても対策には時間がかります。
この点、「目標の明確化(⇔曖昧な目標が記載される)」であれば対策が打ちやすく、基本的に上司⇔部下とのやり取りで完結することができるため、スピーディーに取り組めます。
「目標の明確化」の対策としては、以下のような方法が考えられます。
1. 使用禁止ワードの明示
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