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ニトリが本気で作った「働きやすいオフィス」とは? デジタル人材1000人化への第一歩Tシャツ・ジーパンで働ける(3/4 ページ)

ニトリHDは、デジタル事業を担う新会社・ニトリデジタルベースのオフィスを発表した。このオフィスを拠点に、現在は350人ほどのデジタル人材を、2032年までに1000人規模へと増員する方針だ。「働きやすさ」を重視して作ったというこのオフィスには、どのような特徴があるのか?

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どんなオフィスなの? 内覧してみた

 オフィスは壁が少なく、遠くまで見通せる構造だ。ニトリHDの荒井俊典執行役員(情報システム改革室長)は今回のオフィスづくりを振り返り、「プライベートエリアとパブリックエリアを分ける壁を取り払ってほしいというのが、はじめの指示でした」と話す。

 両スペースの間に壁を設けるのではなく可動式の間仕切りを設置することで、用途に合わせて使い分けられるように設計した。


ディスプレイやソファの後ろに、プライベートエリアとパブリックエリアを分ける間仕切りがある。撮影時は間仕切りが開いた状態となっていた

 オフィス内の什器(じゅうき)は、主にニトリの法人事業部で取り扱う既製品・オーダー商品を組み合わせて活用している。

 執務エリア内は、チーム作業に向いていて会話の生まれやすい配置のスペースや、勉強会や簡単なミーティングに使用できるスペース、1人用ブースなどさまざまな働き方に合わせた席が用意してある。


会話が生まれやすい、六角形に配置した座席

勉強会や簡単なミーティングに使用できるスペース。前方にはプロジェクターから資料やPC画面を投影できる

 執務室は壁が少なくオープンな配置になっているが、完全にワンフロア化している訳ではない。集中作業のためのスペースとして15席用意した「Concentration room」は、壁に囲まれていて、内装も他と異なる暗いトーンだ。オープンな空間からは切り離されて作業に没頭できる場所としてデザインされている。

 この部屋は「システム障害が起きた場合の対策部屋」としての役割を併せ持っている。システム障害が起きた際に、緊急で他拠点とWeb会議で連携しながら迅速に障害対応をすることを想定し、デザインしたという。


システム障害が起きた場合も想定して作られた「Concentration room」

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