「こぼしそう」なのに、スタバの“フタなし”フラペチーノが受け入れられたワケ:使い捨てゼロ目指す(3/3 ページ)
スタバは店内で提供する全アイスドリンクをフタ(リッド)なしで提供する。紙ストロー、フタなしドリンクなどの取り組みはなぜ利用者に受け入れられるのか。キーワードは「共感の醸成」だという。
スタバの脱プラに向けた取り組み
スタバが廃棄するプラスチックの中でカップ、フタが占める割合は大きい。古川部長は「スターバックスが日本に出店し、キャラメルマキアートやフラペチーノなどの新しい風を吹かせられた一方で、喫茶店の文化にはなかった紙カップ、プラスチックカップの廃棄が出てしまった」と話す。
こうした背景から、同社は紙ストローや紙カップの導入など、いち早く使い捨てプラスチック(廃プラ)の削減に取り組んできた。2020年には、グローバルスターバックスで環境目標「リソースポジティブ」を公開した。「二酸化炭素・廃棄物・水の50%削減」「使い捨てからリユースへ」「使い捨ての削減」の3つのテーマを掲げ、2030年までに実現すると宣言している。
「使い捨てのごみゼロを目指す」
古川部長は「今後は、使い捨てのごみを出さないスターバックス体験を作りたい」と意気込む。
同社は21年11月から、東京の丸の内エリアで、リユースカップを「借りて・返して・再利用する」循環型プログラムの実証実験を開始している。店内利用時はマグカップや樹脂製グラスを使用し、テークアウト時はタンブラーや借りるカップを活用することで、使い捨て容器ゼロを目指すというのだ。
「使い捨て容器ゼロの取り組みはグローバルのスターバックスで実施しており、各国でローカライズし、やり方を模索しているところです。当社としては、現在実験的に取り組んでいる『借りるカップ』など、お客さまの選択肢を増やすことで、体験価値と利便性を両立させていきたいです」(古川部長)
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