札幌市の路面電車、線路内の路上駐車で遅延被害 運営元「賠償請求の予定ない」もTwitterで物議:最大12分の遅延(1/2 ページ)
札幌市内で運行する路面電車「札幌市電」で、線路内に一般車両が路上駐車していたとして、最大12分の遅延が発生した。運営元の札幌市交通事業振興公社は「路上駐車していた車両の運転手への賠償請求の予定はない」としているが、路面電車停止中の様子を撮影した画像がTwitterで拡散され、物議を醸している。
札幌市内で運行する路面電車「札幌市電」で、線路内に一般車両が路上駐車していたとして、最大12分の遅延が発生した。運営元の札幌市交通事業振興公社が6月13日、明らかにした。運営元は「路上駐車していた車両の運転手への賠償請求の予定はない」としているが、路上駐車の影響で路面電車が停止している様子を撮影した画像がTwitterで拡散され、物議を醸している。
遅延は6月12日午後5時5分ごろ、札幌市電都心線の「西4丁目駅」〜「狸小路駅」間で発生した。市電はダイヤ通り運行していたが、線路内に車両が停車していたため、走行できず約10分間停車。最終的に最大12分の遅延が生じた。運営元によると、停車直後、市電の運転手は警察に通報したものの、警察が来る前に車の所有者が戻り、その場から立ち去ったという。
週末だったことに加え、札幌市電では6月11日から12日にかけて、全線の運賃を無料にする「路面電車無料デー」を開催中だったことから、通常より利用者が多かったとみられる。
札幌市交通局から運営を受託する札幌市交通事業振興公社は「1時間など長時間の停車を余儀なくされると賠償責任を問う可能性がある」とした上で、車を運転する市民らに対し「道路交通法の順守を徹底してほしい」と呼びかけた。同公社はまた、現場の線路が歩道に面していたことから「(市民に)線路内に駐車しないよう改めて注意喚起も行いたい」としている。
国土交通省が2021年10月に発表した「鉄軌道輸送の安全に関わる情報」の「運転事故件数(事業者別)」によると、札幌市電では、車両が路面電車の運行を邪魔するといった「道路障害」が20年度に1件発生している。路面電車の道路障害最多は「富山地方鉄道」の7件だった。
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