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リアルマネートレードを収益化? スクエニがブロックチェーンゲームの本命といわれるワケ妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(2/9 ページ)

決算書といえば投資やビジネス視点で見るイメージがあると思いますが、より一次情報に近い経済ニュースでもあります。今回取り上げるのは、スクウェア・エニックス・ホールディングス(以下スクエニ)です。ご存じの通り、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーで知られている企業です。

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昨今の人気はMMORPG

 スクエニでも、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといえば、昨今の人気はMMORPGです。料金体系は多様ですが、例えばドラゴンクエストのMMOはプレイステーション4でプレイすると月額1500円ほどのサブスクリプションとなっています。

 売り切りモデルから収益源も変化しています。そしてサブスクリプションでは、LTV(ユーザー1人当たりのトータルの利益)は売り切り型よりも大きくなりやすい傾向にあります。

 例えば売り切りでソフトを5000円で売って終わりという形から、1500円の課金を2年続けてもらって3万6000円の売り上げのような形に変わるわけです。そのため、ユーザーにどうやって長くプレイしてもらうかも重要で、ゲームの設計も変わってきていますよね。

 そして販売ベースでのソフトのダウンロード比率を計算してみると78.3%となっていて、すでにダウンロードでの販売が中心になっています。売り上げに占めるデジタルの比率を計算すると90.3%ほどと、デジタルシフトも進んでいます。

 さらに、5Gの浸透で通信速度が速くなることにより、ハードが必要ないクラウドゲームの普及も予測されています。とはいえスクエニのようなソフト中心の企業はマルチデバイスでの展開が基本となっていますから、ハード面の変化は影響が少ないと考えられます。

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