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ニチレイフーズ、捨てる「焼おにぎり」を除菌ウエットティッシュに フードロス削減再利用

ニチレイフーズは、焼きおにぎりの“規格外ごはん”を除菌ウエットティッシュにアップサイクルすることに成功した。規格外ごはんからエタノールと発酵粕を生成する。フードロス削減で、アップサイクルの取り組みも強化する。

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 ニチレイフーズは6月16日、形が崩れた「焼おにぎり」などの規格外ごはんを再利用し、除菌ウエットティッシュに活用すると発表した。6月17〜19日に千葉市で開催される「ニチレイレディス」で、計1万個の「焼おにぎり」除菌ウエットティッシュを配布する。

アップサイクル
ニチレイフーズは、焼きおにぎりの規格外ごはんからエタノールを生成し、除菌ウエットティッシュに活用(出所:プレスリリース、以下同)

 「焼おにぎり10個入」を生産するときにライン上からこぼれてしまうごはん、形が崩れた規格外のおにぎりを発酵・蒸留し、エタノールと発酵粕を生成することに成功。エタノールは除菌ウエットティッシュに、発酵粕はニワトリの飼料へと余すことなく活用するという。

 食品・飲料の製造過程で出る規格外品・副産物、農産物の規格外品などを再利用する独自の発酵技術を持つファーメンステーション(東京都墨田区)と協業する。

アップサイクル
アップサイクルの流れ
アップサイクル
焼きおにぎりがウエットティッシュに

 これまでもニチレイフーズは、こども食堂やフードバンクへの寄付のほか、工場の生産過程で出るごみを肥料や飼料にリサイクルするなど、フードロス削減に取り組んできた。今後は、食品由来のごみを使った付加価値型の商品開発も強化していく。

アップサイクル
ニチレイフーズの「焼おにぎり10個入」

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