ニュース
投信の楽天キャッシュ決済スタート ユーザーからは「驚くほど簡単だった」の声(2/2 ページ)
6月19日に楽天証券が新たに始める、投信の楽天キャッシュ決済の申し込みがスタートした。これは、電子マネーを使って投信を積立購入できるという、業界初の試みだ。
ユーザーからの反応は好意的 UIUXのチカラ
実際に設定がスタートしてユーザーからの反応はどうか。「簡単に設定ができてポイントがもらえる」「やってみたら1分で完了」「設定は驚くほど簡単だった」「思っていたより一瞬でできた」など、TwitterなどのSNSでは概ね高評価が並んでいる。
今回のクレカ積立還元率引き下げにおいては、発表時「他証券に乗り換える」などの声がSNSでは頻出。実際の乗り換え例は、現時点ではそれほど発生していないものの、ネットでは否定的な声が多かった。
今回の楽天キャッシュ決済の設定開始は、今後の試金石となるものだ。還元率引き下げに新たな設定が必要と、一歩間違えば炎上しかねない案件だった。概念だけ聞くと複雑な設定がイメージされるが、実際の設定が容易にできたことで、現時点ではユーザーは受け入れる姿勢となっている。UIUXを軽視する企業も多いなか、適切に設計することでユーザーの信頼を得られるという、好例ではないだろうか。
関連記事
- 楽天証券の楽天キャッシュ投信積立、6月19日開始 詳細が明らかに
楽天証券は、電子マネー「楽天キャッシュ」を使った投信積立について6月19日に開始することを明らかにした。8月積立分から受付を始める。従来のクレジットカード積立から、楽天キャッシュ積立に変更も可能。 - 転機迎える楽天証券 クレカ積立の還元率を一部0.2%に引き下げ
楽天証券は、これまで積み立て額の1%を還元していたクレジットカードによる投資信託積立の還元率を変更する。9月から、一部の投資信託については0.2%に引き下げる。楽天証券は4月から、保有する投資信託に付与するポイントを引き下げる予定で、相次ぐ還元の引き下げに、ネットでは「改悪」の声が飛び交っている。 - 楽天証券、クレカ積立が200万人突破 還元率引き下げ発表後も増加加速
楽天証券は、楽天カードによるクレジット決済での投信積立設定者数が、5月に200万人を突破したことを明らかにした。2021年4月に100万人に達しており、13カ月で100万人増加した。 - クレカ積立改悪の影響なし? 楽天証券、投信積立設定245万人超に
楽天証券の投信積立の好調が継続している。4月5日の時点で、投資信託保有者は300万人を突破、そのうち積立を設定している人は2021年12月末の212万人から35万人(16%)増加して245万人となった。 - クレカ積立を大転換する楽天証券 楠雄治社長が語る狙いと背景
楽天証券の戦略が転機を迎えている。新規顧客を獲得する最大の武器だったクレジットカードによる投信積立について、ポイント還元率を従来の1%から、多くのファンドで0.2%まで引き下げる。この背景には何があったのか? 楽天証券の楠雄治社長に聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.