言うことを聞かない部下が重大ミス 責任を負うのは上司なんですか?:Q&A 新任マネジャー駆け込み寺
間違いを指摘しても、なかなか従わない部下がいます。その部下がやってしまったミスが自分の責任になると思うと胃が痛いです。どうすればいいのでしょうか。
Q&A 新任マネジャーの駆け込み寺
プレーヤーとして優秀な成績をあげ、晴れてマネジャーに昇進した……と思いきや、求められる役割がガラリと変わり、初めてのマネジメント業務に四苦八苦している人も多いのでは。上からの理不尽な指示、扱いの難しい部下からの突き上げなど、新任マネジャーが直面しがちなお悩みに答えます。答えてくださるのは、経営者JP 代表取締役社長・CEOの井上和幸氏。
今回のお悩み
Q:間違いを指摘しても、なかなか従わない部下がいます。その部下がやってしまったミスが自分の責任になると思うと胃が痛いです。どうすればいいのでしょうか。
答え:イエローカードを出す
A: 企業にとどまらず、働く人には4種類の「ジンザイ」がいます。すなわち「人財」「人材」「人在」「人罪」です。(※)
最も一般的な「人材」は、やる気はあるが、能力や専門性はまだない人のことです。新人、異動者がこれに該当します。やる気もあって、能力や専門性も高い人は「人財」、一方で、能力や専門性はあるのにやる気がない人は「人在」と呼びます。
では、今回の部下のような、仕事もできずやる気もない人は何と呼ぶでしょうか? それは「人罪」です。
同じミスを何度もやる、勤務態度が改善されない人に対して、「改善してくれるのを待ちましょう」というのは綺麗事です。偏見や好き嫌い、数回のミスで判断するのは厳禁ですが、周りへの悪影響もありますので、ここはシビアな判断が求められます。
「ここを改善してほしい、改善されないなら、組織としてこういう対処をしなければならない」などイエローカードを切りましょう。それでも改善されない場合は、レッドカードを出すしかありません。
もちろん、職務適性があってない可能性もあるので、異動などで動かした結果うまくいくケースもあります。
(※)『伝説の外資トップが説く リーダーの教科書』(新 将命著)より
著者紹介:井上和幸
株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
早稲田大学政治経済学部卒業後、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。その後、現リクルートエグゼクティブエージェントのマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。2万名超の経営人材と対面してきた経験から、経営人材の採用・転職支援などを提供している。2018年、経営人材が集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERAACE」を立ち上げる。また、著書には、『社長になる人の条件』『ずるいマネジメント』他。「日本経済新聞」「朝日新聞」「読売新聞」「週刊東洋経済」「週刊現代」「プレジデント」フジテレビ「ホンマでっか?!TV」「WBS」その他メディア出演多数。
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