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パナソニック、「15兆円」のスポーツ市場で目指すビジネスモデル知らないと損?業界最前線(2/5 ページ)

パナソニックが、現在注力する面白い取り組みの1つがスポーツ関連事業だ。スポーツ庁は、2025年に国内スポーツ市場が15.2兆円に達すると試算。同社はメーカーとして製品を売るだけでなく、継続的に価値を生み出し、長期的に利益を創出できる仕組みを作り出そうとしている。

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スポーツ×街で目指す、リカーリングビジネス

 パナソニックがスポーツ市場で展開しようとしている取り組みの1つが、リカーリングビジネスだ。リカーリングとは、「循環する」という意味の英語。メーカーとして照明器具や、スタジアム設備などの商品を売るだけでなく、継続的に価値を生み出し、長期的に利益を創出できる仕組みを作り出そうとしているのだ。

 このリカーリングビジネスのモデルとなるのが、パナソニック エレクトリックワークス社(以下、EW社)が取り組む、埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園内にある多目的スポーツ施設「さくらオーバルフォート」である。


埼玉県熊谷市のさくらオーバルフォート。パナソニックが施設の運営にも関わるリカーリングビジネスのモデルケースだ

 「さくらオーバルフォート」は熊谷ラグビー場に併設するグラウンドと管理棟、クラブハウス、ホテル総合施設などで構成されたスポーツ空間。施設は埼玉県ラグビーフットボール協会が建設・所有し、管理棟などはパナソニック・スポーツ事業センターに35年間定期賃貸契約で貸し出される仕組みとなっている。つまりパナソニックは、スポーツを通して35年間、継続的にビジネスを行う予定ということだ。


ラグビーチーム「パナソニック ワイルドナイツ」のホームグラウンドでもある「さくらオーバルフォート」。周辺のクリニックやカフェといった施設も展開する

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