結婚相手に「専業主夫になって」と言われたら? 未婚男性の2人に1人が「なりたい」(2/2 ページ)
タメニーは、20〜39歳の未婚男女に、「ジェンダー別役割」に関する調査を行った。20〜30代の未婚男性に、結婚相手に「専業主夫になってほしい」と言われたらどうするかを問うと、49.2%が「なる」と答えた。
仕事や家庭で、性別による役割分担は必要?
仕事や家庭で、性別による役割分担をした方がいいと思うかどうかを複数回答で尋ねた。「男女で役割分担をした方がいい」と答えた割合は34.0%、また性別以外の属性である「年齢」(5.5%)や「学歴」(3.4%)、「年収」(6.0%)などで役割分担をした方がいいと考える人はいずれも10%に満たなかった。
年齢・学歴・年収で役割を分担した方がいいと考える人は少数派だが、性別による役割分担については3人に1人が肯定的に捉えていると分かった。ただし、「話し合って分担を決めた方がいい」(52.3%)や「個人の得意不得意で分担した方がいい」(42.2%)を挙げる人の方が多かった。
日常での性別による役割は?
日常でのジェンダー別の役割について自身の考え方を聞いた。男性で最も多かったのは「男性が重いものを持つ」(36.8%)、次いで「男性が食事やデート代をおごる」(18.2%)、「男性が運転する」(17.9%)だった。女性で最も多かったのは「女性は化粧をする」(30.9%)、次いで「女性は言葉遣いに気を付ける」(18.4%)、「女性は愛想よくふるまう」(12.1%)だった。一方で「当てはまるものはない」と答えた人は男性で43.2%、女性で42.9%と、どちらも最多だった。男女共に日常の中でジェンダー別の役割を意識している人はそれほど多くなかった。
6月14日に内閣府が公表した男女共同参画白書では、「30代未婚男女の4人に1人が『結婚意思なし』」という結果が明らかになった。また20代男性のおよそ7割が「配偶者、恋人はいない」、およそ4割が「デートの経験がない」という結果も発表され世間の注目を集めた。
内閣府のデータや今回の調査を受け、タメニーは「結婚離れの要因として、ジェンダーによる役割分担へのプレッシャーがその一つに考えられるのではないか。夫は外で稼ぎ、妻は家庭で家事育児といったバイアス(偏見)はいまだに根強く、またそれらはこれから結婚していく世代にもアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)として残っているようだ。そういった偏見をいかに払拭していくかが今後の課題の一つといえる」と分析した。若者を取り巻くジェンダー観や結婚観は今後どのような変化をたどるのか。
今回の調査は、20〜39歳の未婚男女を対象に、インターネットで行った。期間は22年6月6日〜9日、有効回答数は2400人。
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