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「家電量販市場」、猛暑のエアコン商戦でも回復が厳しいワケ:知らないと損?業界最前線(5/5 ページ)
家電量販各社の2022年3月期決算が、軒並み前年比でマイナスだ。さらに今年は、上海のロックダウンや半導体不足などの影響が国内家電市場にも及び、夏商戦には不安がつきまとう。一方、ほぼ全国が例年よりも早く梅雨明けしており、早々にエアコン商戦がスタート。巻き返しを図ることはできるのか。
在庫確保した量販が勝利をつかむ
しかしそれも猛暑次第だ。気温が上がり始めた6月下旬の週末は、エアコン販売が前年比130〜140%と絶好調。今年は、例年よりも3週間前後早く東北北部を除くほぼ全国が梅雨明けしており、エアコンに加え冷蔵庫の売り上げ拡大も期待できる。
「これを見越してかどうか、早めに在庫の確保に動いた量販もある。今年は量販によって在庫の量にかなり差異があり、それによって売り上げに大きな差がでてくるだろう」(得平氏)
品不足に陥っているメーカーや機種に見切りをつけ、早めに代替品の確保に動き、店頭展示や配送・取付工事の体制の構築など、販売現場もスムーズに切り替えができた店が勝ち組となる。
「今年上半期は販売数量では前年比90%くらいの予想だが、売上金額としては95%くらいに落ち着くのではないか。エアコンと冷蔵庫の販売が好調に推移すれば97〜98%程度までは押し上げられるだろう」(得平氏)
本来なら、昨年の長雨・冷夏で冷えたエアコン販売の反動が来て今年はプラスとなるはずだったが、品不足の影響はどうしても出てしまい、上半期全体ではマイナス基調になるとの予測。この状況はいつまで続くのだろうか。下半期の市場回復に期待したいところだ。
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