下方修正続く良品計画、売上高過去最高も営業利益3割減
良品計画は7月8日に2022年8月期第3四半期連結決算を発表した。営業収益は前年同期比7.5%増加して3707億円、営業利益は29.4%減少して248億円、営業利益率は3.5ポイント減少して6.7%であった。
良品計画は7月8日に2022年8月期第3四半期連結決算を発表した。売上高にあたる営業収益は前年同期比7.5%増加して3707億円、営業利益は29.4%減少して248億円、営業利益率は3.5ポイント減少して6.7%であった。営業収益は、国内・海外ともに順調な新規出店が功を奏し過去最高の実績となった。
国内事業は増収減益、海外事業は増収増益だが伸び率鈍化
国内事業では、営業収益が4.6%増加して2370億円、営業利益は45.5%減少して129億円であった。新規出店は順調に進んだが、アパレル販売不振が響いた。海外事業では、営業収益が12.9%増加して1337億円、営業利益は5.8%増加して118億円であった。中国大陸におけるロックダウンの影響で伸び率は鈍化した。
今期は4月、6月と2度の下方修正を発表している。通期計画では、営業収益は4700億円を据え置いたが、営業利益は期初の計画380億円から120億円減額して260億円としていた。
良品計画は、プライベートブランド「無印良品」の企画開発・製造から流通・販売までを一貫で行う製造小売業(SPA)だ。もともとは西友の一事業部で、1980年に「無印良品」が誕生し、89年に分離独立した。世界32の国・地域に1000店舗以上を展開し、当初からの「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」という3つの視点を重視し続けている。順調な新規出店のほうは、今期6月末までで国内43、海外36、合計79店舗となっている。
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