タカと一緒に飛ぶことができる! 知られざる「パラホーキング」の世界:3分インタビュー(3/3 ページ)
「パラホーキング」というサービスをご存じだろうか。パラグライダーに乗って、タカと一緒に飛ぶこと。タカといえば狂暴な鳥のイメージがあるが、どのようにして訓練しているのだろうか。担当者に話を聞いたところ……。
パラホーキングを始めたきっかけ
――なぜパラホーキングのサービスを始めたのでしょうか?
伊代野: 子どものころから鳥が大好きでした。パラグライダーを始めたのも、鳥はどうやって空を飛んでいるのか? そのことを知りたくて始めたんですよね。なんとか一緒に飛ぶことはできないか。いろいろ調べていくうちに、パラホーキングの存在にたどり着きました。
とはいっても、どうやればいいのか分かりません。ネット上に掲載されている情報を読んだり、動画を見たりして、「こうすればいいいのかな」「いや、こうかな」といった感じで、試行錯誤を繰り返して、タカと一緒に飛ぶことができるようになりました。
初めてタカを飼育するときには怖かったのですが、専門家からはこのように言われました。「犬や猫のように、タカもなついてくれますよ」と。この言葉を聞いたときにはちょっと信じられなかったのですが、その意味が少しずつ分かってきました。
ヒナから育てていくと、できることが少しずつ増えていく。パラグライダーに近づいてくれて、その後ろを飛んでくれて、エサを食べてくれて。自分の子どもが自転車に乗れるようになると、多くの親はその成長を見て感動すると思いますが、そうした感覚に近いですね。
一方のタカは、ワタシのことをどのように感じているのか。自分の「親」だと思っていて、パラグライダーのことはワタシの「羽」だと思い込んでいるのではないでしょうか。
(終わり)
【メモ】
パラホーキングは伊豆の上空で楽しむことができ、期間は2022年10月20日〜23年3月15日まで。春から夏にかけて、タカの羽が生え変わる時期でもあること、繁殖シーズンであることなどから、一緒に飛ぶことができるのは秋から冬にかけてのみ。当日はインストラクターのレクチャーを受けて、飛行時間は10分ほど。価格は1万8000円。
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