2015年7月27日以前の記事
検索
コラム

何度も使える「2750円のタオル」は、なぜ1週間で完売したのか水曜日に「へえ」な話(1/5 ページ)

タオルの価格は2750円――。この話を聞くと「高いなあ」「誰が買うの?」と思われたかもしれないが、吸水スポンジメーカーのアイオンが発売したところ、売れに売れているのだ。高価なタオルは、どのような構造をしているのかというと……。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

 「2750円のタオルはいかが?」――。

 このように言われると、どのように感じるだろうか。多くの人は「た、高いよ。100円ショップでも、ふんわりしたモノを買えるでしょ」と思われたかもしれないが、筆者も同じ意見である。

 一般的に「高級タオル」をうたっているブランドのタオルを見ても、2000〜3000円も出せば、2〜3枚入っていることが多い。こうした相場を考えると、「2750円のタオル」がいかに“高い”かがよく分かる。

 庶民にはなかなか手がだせないタオルを2月末に発売したところ、わずか1週間で完売。その後も、つくっては売れて、つくっては売れてを繰り返して、現在(4月26日時点)も品切れ状態が続いている商品がある。吸水スポンジメーカーのアイオン(大阪市)が開発した「STTA(スッタ スティックタイプ)」である。


2月末に販売した「STTA」が好調

水滴をサッと拭きとることができる

 アイオン? STTA? 見たこともなければ、聞いたこともない人も多いかもしれないので、簡単に紹介しよう。STTAは、通勤や外出時に持ち運びができるスティック型のタオルである。サイズは、直径40ミリ、高さは155ミリで、重さは63グラム。パッと見たところ「小さな水筒かな」と感じられるほど、細長い形をしている。

 同商品の最大の特徴は、濡れたモノをサッと拭いて、すぐに乾かすことができること。普通のタオルやハンカチであれば、水を吸ってしまうとポケットなどにしまいづらくなるが、これは違う。絞るとすぐに吸水力が復活して、何度でも使うことができるのだ。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る