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苦しいといわれる第二地銀の実態は? 福島銀行の業績ポイント妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(9/9 ページ)

決算書といえば投資やビジネス視点で見るイメージがあると思いますが、より一次情報に近い経済ニュースでもあります。「決算書で分かる日本経済」ということで、4回連続で地方銀行の決算を取り上げていきます。

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有価証券運用損は出し切ったが、長期的な環境は厳しい

 福島銀行は、業績は悪化傾向にはあるものの、預金や貸し出しという面ではコロナの影響はポジティブに働いていて好調となっています。

 有価証券運用に関しては株式型の投資信託を増加させてリスクを取った運用をしていましたが、それがうまくいかず大きな損失を出していました。しかしロスカットして現在は株資型の投資信託に関してはゼロになっていますから、今後は大きな赤字となる可能性は低そうです。

 とはいえ有価証券運用に関しても長期債券を満期で保有しており金利上昇の好影響を受けにくい可能性があります。ゼロゼロ融資の返済が始まったり、地域経済が縮小していく中で業績をさらに伸ばしていくことは楽な状況ではないと考えられます。

筆者プロフィール:妄想する決算

決算は現場にある1次情報とメディアで出てくる2次情報の中間1.5次情報です。周りと違った現場により近い情報が得られる経済ニュースでもあります。上場企業に詳しくなりながら、決算書も読めるようになっていく連載です。

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