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モンスト脱却目指すミクシィ、ゲームの次が公営ギャンブルとスポーツ事業なワケ妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(1/8 ページ)

今回取り上げるのはミクシィです。もともとは社名の通りでSNSの「mixi」として成長してきた企業ですが、その後は「モンスターストライク」が大ヒットしてモバイルゲームが中心の企業となっています。

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 決算書といえば投資やビジネス視点で見るイメージがあると思いますが、より一次情報に近い経済ニュースでもあります。「決算書で分かる日本経済」ということで、4回に渡りゲーム企業の決算を取り上げて、日本のゲーム業界の現状と今後について考えていきましょう。

 さて、今回取り上げるのはミクシィです。もともとは社名の通りでSNSの「mixi」として成長してきた企業ですが、その後は「モンスターストライク(モンスト)」が大ヒットしてモバイルゲームが中心の企業となっています。


ミクシィは実質的にモンストの会社だが、そこからの脱却を目指す

 セグメント別の業績を見てみると、デジタルエンタテイメント事業(ゲーム事業)が売り上げの77%を占めていて、利益面に関しては唯一黒字の稼ぎ頭となっています。


ゲーム事業が売り上げの7割以上を占める(以下、画像はミクシィ2022年3月期決算説明資料より)

 SNSとしてのmixiは、売り上げで見ると全体の7%ほどの事業の一部です。mixiを含むライフスタイル事業として注力しているのも「家族アルバム みてね」という家族向け写真・動画共有サービスとなっていて、SNSのmixiの売上はさらに小規模。すでにSNSの会社ではなくなっていることが分かります。

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