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モンスト脱却目指すミクシィ、ゲームの次が公営ギャンブルとスポーツ事業なワケ:妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(2/8 ページ)
今回取り上げるのはミクシィです。もともとは社名の通りでSNSの「mixi」として成長してきた企業ですが、その後は「モンスターストライク」が大ヒットしてモバイルゲームが中心の企業となっています。
すでにSNSではなくモンストの会社
今回はモバイルゲーム中心の企業がどうなっているのかを見ていきましょう。それではまずはここ数年の業績の推移です。
ここ数年は主力ゲームのモンストの人気が落ち着いていく中で、業績も下落傾向となっています。
21年3月期は巣ごもりの影響もあり業績は良化していますが、コロナ前の19年の3月期と比べると17.1%減といった状況です。
営業利益の推移を見ても大きな下落が続いていて、21年の3月期には回復したものの売り上げ同様に19年の3月期には及ばないという状況です。巣ごもりで多少の回復はありつつも、モンストが大人気だったころには及ばないということですね。
続いて利益率の推移も計算してみましょう
- 2017年3月期:43.0%
- 2018年3月期:38.3%
- 2019年3月期:28.5%
- 2020年3月期:15.3%
- 2021年3月期:19.2%
となっていて利益率も下落傾向となっています。とはいえいまだに20%弱の利益率があり利益率は高いです。
主力のモンストでは、アップデートは定期的に行っていますが、ゲーム開発の大半は完了していますから、人気が長期化する中で利益を出しやすい構造です。
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