全国を旅する“サウナバス”を走らせてみて、分かったこと:ホームタウンで営業できない!?(1/3 ページ)
3月に営業を開始した、移動式サウナバスの「サバス」が話題だ。引退した路線バスを利用したサウナで、運転席側が休憩室、奥側がサウナ室となっている。「サバス」を全国に走らせてみて、分かったこととは? リバース代表の松原安理佐さんに話を聞いた。
3月に営業を開始した、移動式サウナバスの「サバス」が話題だ。
引退した路線バスを利用したサウナで、運転席側が休憩室、奥側がサウナ室となっている。サウナ室には本格的な薪ストーブが設置されており、バスの降車ボタンを押すとサウナストーンに水がかかり、ロウリュが楽しめるなど、サウナ好きがわくわくするような作りとなっている。
このバスを作ったのは、神姫バスから出向起業の形で独立したリバース代表の松原安理佐さんだ。「サバス」はバスで行ける所なら、全国どこへでも出張する。有料で施設に貸し出し、施設が利用者からサウナ料金を取る形で運営している。これまで宣伝に費用を掛けたことはないが、週末は営業予定が入っていることが多い。
3月から「サバス」を全国に走らせてみて、どのようなことがあったのか。松原さんに話を聞いた。
関連記事
営業開始後、まさかの「誤算」も
「バスを使って新しいことがしたい」──そう考えて、神姫バスから独立した松原さん。サウナバスはフィンランドに類例があったものの、日本では全く新しい取り組みだった。松原さんのやりたいことには当てはまっていた反面、施工や運営に関しては未知なこともたくさんあった。
「サバス」の営業は好調だが、「反省点はいくつかあります」と松原さんは話す。「例えばサウナのベンチにはバスの廃材を使っているのですが、熱で思ったより早く傷んでしまい、見栄えが悪くなってきているので作り変えなければと考えています」
関連記事
- 「サウナバスを作りたい」──上司の反対を押し切り独立、バス会社社員の熱い思い
引退したバスを改造したサウナの「サバス」が話題となっている。作ったのは、神姫バスから独立したリバース代表の松原安理佐さん。上司の反対も押し切り進めたというサバスの誕生秘話を聞いた。 - “スーツ姿の客”がネットカフェに急増 カギは「PCなし席」と「レシートの工夫」
コロナ禍で夜間の利用者が激減し、インターネットカフェ業界は大きな打撃を受けた。そんな中、トップシェアを誇る「快活CLUB」では、昼にテレワーク利用客を取り込むことに成功、売り上げを復調させた。そのカギは「PCなし席」と「レシートの工夫」にあるという。どういうことかというと……。 - 「氷河期の勝ち組」だったのに……40代“エリート課長”に迫る危機
自分をエリートだと信じて疑わなかったサラリーマンが、社内の方針転換により出世のはしごを外されることがある。エリート意識や、能力主義への妄信が生む闇とは──? - ジェンダーレス水着、実際どう思う?
男女共用で体の特徴が目立ちにくい「ジェンダーレス水着」が話題となっている。アクトインディが「ジェンダーレス水着に関するアンケート」を実施したところ、「肌の露出が少ないこと」や「男女の区別がないこと」を評価している保護者が多いことが分かった。 - アマゾンの新しい返品方法 お金を返し、商品は回収しない──なぜ?
米国は、日本に比べて返品OKの小売店が多い。米アマゾンなどの大手小売りでは、返金するのに商品は回収しない「Keep it」という新しい返品方法が進められている。なぜ、このような手法を取るのか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.