ニュース
なぜ純木造ビルに挑戦? 耐火・耐震性を保つための技術の粋:日本の林業を活性化できるか(1/5 ページ)
再生可能な資材である「木材」が注目を集めている。大林組が、柱・梁・床・壁全てを木造で構成した純木造の建築物「Port Plus」を建設した。大林組はなぜ純木造高層ビルに挑戦したのか?
脱炭素が叫ばれるなか、再生可能な資材である「木材」が注目を集めている。日本では戸建て住宅での木材利用は多いが、高層ビルなどの建築物における木材の使用はほとんどない。そんな中、大林組が、柱・梁・床・壁全てを木造で構成した純木造の建築物「Port Plus」を建設した。木造と聞くと、通常の鉄筋、コンクリートと比較して耐火性、耐震性に不安を覚えるが、Port Plusは「純木造耐火建築物」と謳い、火にも揺れにも強い建築物だという。
木造・木質化建築プロジェクト・チーム担当部長の岡有さんは「Port Plusをきっかけに木材を見直す動きが進めば、日本の林業活性化の第一歩になる」と話す。Port Plus建設における課題と、同社の木造に対する取り組みを聞いた。
純木造耐火建築物「Port Plus」
Port Plusの最大の特徴は、「純木造」の高層耐火建築物であることだ。建物を支える役割を担う地上の主要構造部(柱・梁・床・壁)の全てを木材が担い、表層だけでなく、構造体も全て木で構成している。
関連記事
- 「セコマ」はなぜ、レジ袋無料を続けるのか トップが「これでよかった」と語る背景
レジ袋の有料化が当たり前になった今、無料配布を継続するコンビニがある。北海道No.1のコンビニチェーン、セイコーマートだ。丸谷会長が「これでよかった」と語る背景に迫る。 - 「こぼしそう」なのに、スタバの“フタなし”フラペチーノが受け入れられたワケ
スタバは店内で提供する全アイスドリンクをフタ(リッド)なしで提供する。紙ストロー、フタなしドリンクなどの取り組みはなぜ利用者に受け入れられるのか。キーワードは「共感の醸成」だという。 - セブンの「いれたてコーヒー」、粗利率は50%超え? コンビニが100円コーヒーをやめられない“おいしい”理由
セブンの100円コーヒーが値上げをし、注目を集めている。「コンビニにはいれたてコーヒーを強化する理由がある」という。各社が100円コーヒーに力を入れるのはなぜか。 - 1日中「エアコンつけっぱなし」が約4割 理由は?
「夏のエアコン使用と掃除」に関するアンケートを実施。暑い日のエアコンの使用方法について聞くと、39.6%が「一日中つけっぱなし」と回答した。理由は? - ドンキ「クーラーのような冷感ウェア」開発 太陽の熱を遮断、汗に反応してヒンヤリ
ドンキは、太陽の熱を遮断し、衣服内温度をクールに保つスポーツウェアを販売する。Tシャツやインナーなど12種展開。記録的な猛暑が続くなか、需要を獲得する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.