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なぜ純木造ビルに挑戦? 耐火・耐震性を保つための技術の粋:日本の林業を活性化できるか(5/5 ページ)
再生可能な資材である「木材」が注目を集めている。大林組が、柱・梁・床・壁全てを木造で構成した純木造の建築物「Port Plus」を建設した。大林組はなぜ純木造高層ビルに挑戦したのか?
ウッドショック、円安で輸入木材高騰
林野庁が公開している木材の供給量の推移によると、2020年の木材自給率は41.8%。2002年の18.8%からは大幅に改善しているが、半分以上を輸入材が占めている。
21年には「ウッドショック」と呼ばれる世界的な材木価格高騰が発生。経済産業省の調査によると、21年9月には木材・木製品・林産物全体の輸入価格が前年末比で69%上昇した。集成材は影響が大きく、前年比2.49倍になった。国内では、木材・木製品が前年末比で47%上昇。集成材は2.27倍の上昇だった。
輸入材は今後円安の影響も相まってさらなる価格高騰が見込まれる中、国内材が存在感を示すことができるか。
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