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大ヒットの「ネッククーラー」、技術進化で冷却方式もさまざま、節電にも知らないと損?業界最前線(5/7 ページ)

35℃を超す酷暑日が続くなか、モバイルタイプの「清涼家電」が大人気だ。2018年にヒットした「ハンディファン」に続き、いま注目を集めるのが、首筋などを効率的に冷やす「ネッククーラー」。モバイルバッテリーなどの電源を使うタイプのほか、特殊素材により電源不要で利用できるタイプもある。

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 ソニーによればREON POCKETの開発経緯は、担当者が17年に出張で上海に行ったとき、38℃の外気温と、エアコンが効きすぎたホテル内の温度差に体調を崩しそうになったことがきっかけだという。そこからベースとなるウェアラブルの小型温冷機器のプロトタイプを作成、改良していった。

 ソニーでは現在、REON POCKETを従業員に利用してもらうことで、屋外での暑さ・寒さ対策だけでなく、室内のエアコンの温度設定も見直すことを想定。製品を通して、温暖化対策と省エネに貢献できるプロジェクトとして考えているそうだ。

 REON POCKETのターゲットは、主にビジネスユーザー。REON POCKETを入れて固定できるポケット付きの専用ビジネスシャツやインナーウェアといった対応アイテムを用意しているのも面白い。


REON POCKETは、専用のネックバンドを装着するかシャツなどを着て、首の後ろにを固定して利用する。REON POCKET 3は冷温両対応なので、夏場だけでなく、冬も利用できる

 REON POCKETは22年から香港での販売もスタートしており、想定の2.5倍以上の販売を達成するなど、グローバルでの展開も始まっているという。

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