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紙巻の撤退はある? 「ケント」や「glo」の英BATが進める“加熱式移行”戦略最高マーケティング責任者を直撃(4/4 ページ)

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンが、加熱式たばこ専用デバイス「glo hyper X2」を発表した。BATグループにとって、日本はどのような位置付けなのか。英BAT最高マーケティング責任者を直撃した。

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 以上が、キングスリー氏へのインタビュー内容となる。加熱式への移行を促進させる手段として、BATJでは「手に取りやすい価格戦略」を打ち出している。

 フィリップ モリスが3月に投入した新機種「IQOSイルマ ワン」の希望小売価格は3980円、JTの「Ploom X」は3980円で展開している中、「glo hyper X2」は1980円。圧倒的な低価格を貫いている。

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JTのPloom X

 また、加熱式への移行を促進させる方法として、自民党の議員連盟などに対し「健康へのリスクが高い」とされる紙巻の増税を求めるといったアクションを起こしている。健康被害の度合いに基づいて課税し、加熱式と価格差を付け、移行を促す狙いだ。 

 同グループでは、25年に非燃焼性たばこの売り上げを50億ポンド(約7700億円)に、30年までに非燃焼性たばこユーザーを5000万人にまで拡大するグローバル目標を掲げている。

 “グローの故郷”という日本でどれだけ加熱式への移行を促進できるか――。たばこを取り巻く環境が世界的に変化する中、非燃焼性製品の普及に向けた挑戦は続く。

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左からBATJ ジェームズ・山中社長、キングズリー・ウィートン氏、BATJ エマ・ディーン副社長
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