無印店舗ではあまり目立たなかった「泡立てネット」 なぜローソン店舗では売れたのか:コンビニへのニーズが変化(2/3 ページ)
ローソンは5月から、ローソン店舗での無印の販売を順次開始している。無印店舗ではあまり目立たなかった“意外な”商品の販売も好調だったという。無印を販売する狙いや売れ行きを聞いた。
売れ筋商品は?
20年6月に試験的に販売を開始した店舗では、無印アイテムを展開する商品カテゴリーの売り上げが導入前比較で約2割伸びたという。食品では「無印不揃いバナナバウム」「無印素材を生かしたキャラメルポップコーン」などの菓子や、「無印素材生かしたカレー グリーン」「無印素材生かしたカレー バターチキン」などの加工食品が人気だという。また、女性を中心に、「無印化粧水 敏感肌用(大容量)」「無印マイルドジェルクレンジング(大容量)」「無印導入化粧液(大容量)」などの化粧品が人気だ。
「郊外の店舗では、学生や若者を中心にボールペン、ノートなどの文房具などが好評です。郊外ですと、近くに無印がない場合もあるので、ローソンでの販売をきっかけに購入してくださるケースも多いようです」(木下部長)
木下部長は、店舗によってはリピートして購入する人や、複数の加工食品をまとめ買いする人がおり、ローソンで日用品を“日常購買”する人が増えてきたという実感があると語った。
また、無印ではあまり目立つことがなかった商品がローソン店舗ではヒットしているケースもあるという。
「ローソンでは『泡立てネット』の売れ行きが予想外に好調です。良品計画の方からも『こんなに売れると思っていませんでした。生産が間に合いません』というお声をいただくほど。これは、売り場が狭く、商品との接触率が高いことや、お客さまが普段無印で定期的に買い替えていたものを、身近なローソンで購入してくださっていることが要因だと考えています」(木下部長)
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