10年連続売り上げアップ ”甘くない”が「午後の紅茶」の定番商品になった理由:ストレート、ミルク、レモンに続く(1/4 ページ)
キリンビバレッジが販売する「午後の紅茶」シリーズが好調だ。2022年上半期の累計販売数量は前年比104%で、2年ぶりに2300万箱を突破。そんなシリーズの好調を牽引したのが、「午後の紅茶 おいしい無糖」や「午後の紅茶 ミルクティー微糖」といった“甘くない”紅茶だ。
キリンビバレッジが販売する「午後の紅茶」シリーズが好調だ。2022年上半期の累計販売数量は前年比104%で、2年ぶりに2300万箱を突破。そんなシリーズの好調を牽引したのが、「午後の紅茶 おいしい無糖」や「午後の紅茶 ミルクティー微糖」といった“甘くない”紅茶だ。
“甘くない”紅茶へのチャレンジ
「実は1990年の「『プレーンティー』発売以降、“甘くない”紅茶へのチャレンジを続けてきました」(同社マーケティング本部マーケティング部ブランド担当主務ブランドマネージャーの田代美帆さん)。2000年代に入るとヘルシー志向の高まりから無糖茶市場が盛り上がり始めたが、紅茶=甘いというイメージを脱却できず、試行錯誤が続いていたという。
そうした状況を打破したのが、11年に発売した「午後の紅茶 おいしい無糖」だ。紅茶はスイーツと楽しむものというそれまでのイメージを覆し、緑茶やウーロン茶など他の無糖茶のように食事に合う味覚設計に変更。“食事にも合う本格無糖紅茶”として、おにぎりやカレーといった国民食との組み合わせで訴求したことも相まって人気を博し、発売年は当時の過去最高出荷箱数を達成した。
以降10年連続で売り上げが伸長。現在では「午後の紅茶」シリーズ全体の売り上げのうち、約2割を占めるまで成長し、「午後の紅茶 ストレートティー/ミルクティー/レモンティー」に続く第4の定番商品となり、無糖紅茶という新しい市場の定着に成功した。
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