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自販機5台の売り上げが、1年で1500万円を突破 冷凍ビーフンが思った以上に好調だった背景:コロナ禍がきっかけ(3/5 ページ)
ビーフンメーカー「ケンミン食品」が、2021年9月に冷凍ビーフンを自販機で取り扱い始めた。自販機は5台にまで増えて、累計の売り上げは1500万円を突破した。その背景とは?
2台目は兵庫県の山奥
2台目の自販機は、兵庫県丹波篠山市にあるケンミン食品篠山工場の前に設置し、21年11月から販売を開始した。1台目と同様の冷凍ビーフンに加え、地元の特産品である丹波黒の冷凍枝豆を数量限定で用意した。
2台目の場所を工場前にした理由について、担当者は「工場で何を生産しているのか知らない住民の方もいると思う。自販機を通して、商品の認知度を向上させたいという狙いがあった」と説明する。工場で生産している冷凍食品をそのまま自販機で販売するので、輸送コストがかからない。そこで、地域貢献の意味も込めて商品を20%オフで販売することにした。
丹波篠山市は兵庫県の中東部に位置しており、山々に囲まれた盆地の中、小さな町や村が点在している。日本古来の美しい里山の風景がそのまま残る自然豊かな地域だという(出所:丹波篠山市公式観光サイト)。
自販機を設置した当初は、バイクでツーリングに来た人が購入するシーンがよく見られた。平日よりは土日のほうがよく売れるため、観光のついで購入するシーンが多いのではないかと同社は分析している。また、寒さが厳しくなる12〜2月の売り上げは落ち込んだ。
2台目の売り上げは初月対目標で130%と上々の滑り出しだった。販売目標は1日100食(50セット)を掲げており、「年間ベースでは目標をクリアしそうだ」(担当者)という。
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