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自販機5台の売り上げが、1年で1500万円を突破 冷凍ビーフンが思った以上に好調だった背景:コロナ禍がきっかけ(4/5 ページ)
ビーフンメーカー「ケンミン食品」が、2021年9月に冷凍ビーフンを自販機で取り扱い始めた。自販機は5台にまで増えて、累計の売り上げは1500万円を突破した。その背景とは?
3台目は駅の中
3台目の自販機は、名古屋鉄道名古屋本線の東岡崎駅(愛知県岡崎市)に設置した。ケンミン食品の自販機の売り上げが好調だというニュースが、名古屋鉄道の駅施設で物販店や自販機を展開する名鉄産業(名古屋市)の目にとまったのがきっかけだ。販売開始日は22年3月。
ケンミン食品にとっても、東海エリアはビーフンの認知率・食経験率が相対的に低いことから、顧客との接点拡大が狙えると判断した。主な販売商品は冷凍ビーフンや冷凍はるさめで、販売価格は600円だ。この自販機では、名鉄が商品を仕入れて自分で補充して提供している。
当初想定していたより売れていないのが4台目の自販機だ。22年5月から福岡市にあるケンミン食品九州支店の前に設置して、販売を開始した。九州支店は博多駅から徒歩15分程度の住宅エリアにあるという。
九州エリアは、人口当たりのビーフンの消費量が多い。同社商品の出荷金額に対する人口比で見ると、全国平均が100なのに対して九州は164となっている(21年実績)。ビーフンに慣れ親しんでいる地域なのに、4台目の自販機の売り上げは、1台目ほどの勢いはないという。
同社の広報担当者は「九州エリアのスーパーではビーフンがたくさん並んでいる。あくまで仮説だが、珍しい存在ではないので、自販機でわざわざ購入しないのかもしれない」と説明する。
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