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ゲームは「無料」から「稼ぐ」時代へ Play to Earnゲーム台頭の裏側(前編)(2/2 ページ)

日本を代表するゲーム会社がこぞって、Play to Earnゲームに注目している。Play to Earnゲームとは、プレイすることで稼げるゲームのことだ。Play to Earnゲーム台頭の背景は、立脚するブロックチェーンまわりの動向も複合的に絡むものである。Play to Earnゲームの実例に触れながらその背景を探ってみたい。

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一世を風靡した「アクシー・インフィニティ」

 このようにゲーム大手各社がPlay to Earnゲームに注目する背景には、どんな出来事があったのだろうか。

 Play to Earnゲームの代表例としては、アクシー・インフィニティが真っ先に挙げられる。アクシー・インフィニティは、ベトナムのSky Mavisが開発する「アクシー」というNFTモンスターを集めて戦わせる対戦ゲームである。


アクシー・インフィニティのイメージ(今までV2としてアルファ版だったものが最近「オリジン」として完全リニューアルされている)

 18年にローンチされた、日本のポケモンにインスパイアされた古参のPlay to Earnゲームだ。モードにより、対人戦(PvP)と対コンピューター戦(PvE)があるが、より稼げるのは対人戦である。18年からの暗号資産マーケット冬の時代を乗り越え、21年になり特にフィリピンやベネズエラと言った途上国のユーザーに爆発的にプレイされるようになった。

 現地の一般的な仕事に就くよりも、ゲームをプレイする方が稼げるのがヒットの理由だ。21年11月には、世界全体での日次売上ベースで3660万米ドル(約48億7000万円)を記録している。


アクシー・インフィニティのプレイイメージ

 このように、直近のアクシー・インフィニティ大ヒットから、国内大手ゲームメーカー各社はPlay to Earnゲームへの関心を強めている。後編では、なぜPlay to Earnゲームが台頭してきたのか、その背景を探る

筆者プロフィール:桑原惇 ビットバンク事業開発部部長

株式会社ビズリーチにて法人営業に従事後、2019年8月よりビットバンク株式会社に入社。新規事業、機関投資家営業等を担当後、2020年7月より事業開発部マネージャー、2021年8月より事業開発部部長。主に新規事業、アライアンス、新規暗号資産取扱業務、投資、広報領域を担当。Twitter:@kwbr83


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