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沖縄の「軽食エイ」最終日 名物350円カツカレーを求め行列100メートル:天ぷら屋として開業(1/2 ページ)
沖縄県名護市大南の「軽食エイ」が約50年の歴史に幕を下ろした。営業最終日、店先には長蛇の列ができた。
沖縄県名護市大南の「軽食エイ」が約50年の歴史に幕を下ろした。営業最終日の6日、店先には長蛇の列ができ、終了時間の午後3時を待たずに売り切れとなり閉店した。店主の岸本勝英さん(80)と美代子さん(78)は「ここまでやれたのは、お客さんたちのおかげです」と声をそろえて感謝した。
(北部報道部・西倉悟朗、金城健太)
軽食エイは1975年ごろ、天ぷら屋として宮里に開業。「エイ」は勝英さんのニックネームだという。店は次第に揚げサンドイッチやハンバーガー、沖縄そばなどさまざまな食事を提供するようになり、25年ほど前には現在の大南に移転。次女の座覇真奈美さん(52)も加わり、3人で店を切り盛りしてきた。
看板メニューは市民を中心に広く愛された「カツカレー」。岸本家で子どもたちから人気だった「家庭の味」をそのままメニューに取り入れた。税込み350円と安く、ボリュームたっぷりでおいしいカツカレーを求め、お昼時には列ができた。
勝英さんと美代子さんは朝早くから開店準備に追われ、美代子さんは片付けを終えて午後7時ごろ、勝英さんは翌日の仕込みを終えて午後10時ごろに帰宅する日々だった。真奈美さんは午前4時から朝の仕込みも担当した。
美代子さんは「大変だけどお客さんに『おいしい』と言葉をかけられるのがうれしくて続けられた」。勝英さんは「お金を頂くからには、その人たちを喜ばせたい。その一心でやってきた」と語る。
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