システム障害でATM停止──「キッザニア」運営元が謝罪 Twitterで「リアルすぎる」など反響(1/2 ページ)
子ども向けの職業体験テーマパーク「キッザニア」で銀行のシステム障害という現実世界さながらのトラブルが発生した。運営元のKCJ GROUPが明らかにし、子どもや保護者に「深くおわびする」と謝罪している。
銀行のシステム障害でATMを利用できない──。子どもたちの夏休みが終盤に差し掛かる中、職業体験テーマパーク「キッザニア」で現実世界さながらのトラブルが発生した。運営元のKCJ GROUPが8月23日までに明らかにした。同社は子どもや保護者に「深くおわびする」と謝罪している。
「キッザニア」3施設でサーバダウン 約2時間半ATM使えず
システム障害は8月21日午後1時20分ごろ、「キッザニア東京」「キッザニア甲子園」「キッザニア福岡」の銀行業務を体験できるパビリオンで発生。パビリオンと運営元オフィスをつなぐ専用サーバがアクセスしづらくなり、銀行パビリオンの営業と、施設内で運営する子ども用ATMを一時休止したという。システムを再起動させ、発生から約2時間30分後の午後4時に全面復旧した。
キッザニアでは、教育の一環として、職業体験前に子ども用の銀行口座を開設するルールになっている。職業体験で得た報酬を施設内の専用ATMで管理する他、独自通貨「キッゾ」を使うことでグッズの購入やソフトクリーム作り、クライミングなどの娯楽を楽しめるようにしている。余ったキッゾは、キッザニア内の銀行に預けることで次回来館時に利用できる。現実の銀行同様、利息も付くという。
ただ、子ども用の施設とはいえ、銀行業務が停止すると、口座開設やキャッシュカードによる預金の引き出しなどに支障が出る。このため、同施設で発生したシステム障害は、利用する子どもたちにとって影響が大きい。
運営元によると、こうした長時間のシステム障害は初めて。子どもたちや保護者にはATMとパビリオンの休止を館内放送などでアナウンスしたという。原因は「調査中」(同社)としている。
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