“ナメクジ騒動”の「大阪王将 仙台中田店」、保健所からの全指摘事項を履行完了
中華料理チェーン店「大阪王将 仙台中田店」(仙台市)で「ナメクジが発生している」とSNS上に書き込まれたことを巡り、運営元の大阪王将は仙台市保健所から指摘された全事項を履行したと発表した。
中華料理チェーン店「大阪王将 仙台中田店」(仙台市)で「ナメクジが発生している」とSNS上に書き込まれたことを巡り、運営元の大阪王将は8月26日までに、仙台市保健所から指摘された全事項を履行したと発表した。同店のフランチャイズ運営元のファイブエム商事(仙台市)からの報告を受け、大阪王将も現場を確認し、履行を確認した。
同店では、7月25日に仙台市保健所が立ち入り調査を実施。保健所は「厨房内の清掃徹底」「清潔な状態での食品の保管」「客席と調理場に区画を設けること」「動物の飼育をしないこと」「害虫の侵入防止で網戸設置」など計13項目を指摘した。調査の焦点となったナメクジなどは発見されなかったものの、同社は「湿気の多い季節に外部からの侵入があったことが店舗からも報告された」と発表した。
ただ、店舗屋外でネコを飼育していたことが判明したため、全店舗を対象に年1回、抜き打ち検査をするとともに、次回検査から店舗屋外も対象とする方針を示している。
同社は履行完了を受け「お客さま及び関係者の皆さまに多大なご心配・ご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げる」とあらためて謝罪している。
この騒動では、元従業員を名乗る者がTwitterで仙台中田店の内情を告発したことから一大騒動に発展。店名が酷似している「餃子の王将 仙台中田店」のGoogleレビューが荒らされた他、地元の仙台市長が会見で言及するなど、多方面に影響が出た。
これに加え今回の騒動では、仙台市保健所が店舗側に事前に連絡した上で立ち入り調査していたことも判明。調査前に従業員が店舗内を清掃していた疑惑がTwitterでの拡散画像で浮上するなど、行政側の検査の在り方も問われている。
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