ITエンジニアの中途採用 不合格理由の2位は「技術力不足」、1位は?:採用担当300人に聞く(2/2 ページ)
レバテックは、企業の中途採用担当者300人を対象に、ITエンジニアの選考についての調査を実施した。その結果、エンジニアの中途採用では技術力と同等にコミュニケーション能力を重んじる傾向にあることが分かった。
評価が高いエンジニアとは?
評価が高いエンジニアに共通する特徴では、「技術的なセンスや素養がある」(36.0%)と技術力に関連する項目が1位となった。
次いで「顧客や関係者との調整力が高い」(30.3%)、「マネジメント能力が高い」(26.3%)、「論理的思考力や分析力に長けている」(25.0%)、「コミュニケーション能力が高い」(22.3%)が挙がった。
実務経験の中で評価が高い業務は?
エンジニアの実務経験の中で、評価が高い業務の1位は「要件定義や設計などのシステムアーキテクチャ経験」(47.3%)、2位は「プロジェクトマネジメント経験」(41.7%)、3位は「システムの保守・運用経験」(31.3%)だった。
業態別でみると、自社開発企業では「要件定義や設計などのシステムアーキテクチャ経験」(32.1%)が最も多く、「アルゴリズムの実装開発経験」(26.9%)、「プロジェクトマネジメント経験」(26.9%)が続く。
SIerの場合、「プロジェクトマネジメント経験」(55.2%)が最も多く、僅差で「要件定義や設計などのシステムアーキテクチャ経験」(54.0%)、次いで「システムの保守・運用経験」(28.7%)が挙がる。
SES・派遣では、「要件定義や設計などのシステムアーキテクチャ経験」(54.7%)が最も多く、次いで「システムの保守・運用経験」(40.6%)、「プロジェクトマネジメント経験」(35.9%)だった。
同社は「どの企業でもプロジェクトマネジメント経験や要件定義・設計などの上流工程の経験が、比較的高く評価をしていることが読み取れる」としている。
調査は5月24〜27日、インターネットにて実施した。回答者は企業の中途採用担当者300人。
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