2年前のつぶやきに公式がリプライ 象印マホービンの神対応が話題:新色出ました(2/3 ページ)
象印マホービンが販売する「シームレスせん」シリーズ。「せん」と「パッキン」が一体化しているため分解せず洗え、水漏れもしづらいと人気の水筒だ。9月1日に新しいカラーバリエーションを追加し、新製品を発売する。そうしたなか、シームレスせんに関する同社の公式Twitterが話題になっている。新色が出たことを、「この色があればいいのにな」とつぶやいていたユーザーにリプライしたのだ。
Twitterでリアルな意見を収集
公式Twitterの担当者、いわゆる“中の人”は、同社のマーケティング部が担当。専属担当者はおらず、製品プロモーションの担当者が兼務して運営を行っているという。
運営していく上で最も気を付けていることは、担当者個人=中の人が前に出すぎないようにすること。「中の人を打ち出していくのではなく、あくまで“象印マホービン”という企業を代表した発信を心掛けています」(同社広報担当者)
投稿やユーザーへの返信も、個人的な考えや思想に踏み込みすぎないよう注意。やりとりに困った場合は、担当者個人で解決するのでなく、チーム内でダブルチェックを行うという徹底ぶりだ。
だからといって無味乾燥な印象にはならないよう、同社が提供する“象印らしさ”=真面目さややさしさ、親しみやすさ、丁寧さが感じられる言葉遣いを意識している。「Twitter上での投稿やお客さまとのやりとりから、このような企業イメージを持ってもらえるように気を付けていますし、内容・やりとりが“象印らしいか?”を指針にしながらコミュニケーションをとっています」(同社広報担当者)
同社はSNSを2018年ごろまで各製品のプロモーションの一環として活用していた。公式Twitterも炊飯ジャー製品専用のアカウントだったが、情報発信強化とファン作りの強化を目的に、20年4月から幅広い情報を発信する「公式」としてリスタートした。
「私たちは直営店舗を持っておりません。そのため、Twitterをお客さまから製品やサービスに関する直接的な意見を聞くツールとして、積極的に活用したいと考えています」(同社広報担当者)。まるで店舗での接客のような、双方向のコミュニケーションをとれるよう意識して運営しているという。
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