シラフでいることがクール! Z世代が「ノンアル・低アル」を好む理由:酔っ払うのはカッコ悪い(3/5 ページ)
「アルコール離れ」が加速している一方で、顕著な伸びを見せているのが、ノンアル市場だ。大手飲料メーカー各社がノンアル・低アルの新商品をこぞって発売し、“ほどよい飲み方”を推奨している。なぜ、若者を中心にノンアル・低アル商品が好まれているのか。
飲めない人と飲める人が、一緒に楽しめるバー
このようなノンアル・低アルブームが見られるなか、6月30日にオープンしたスマドリバー渋谷。若者でにぎわう渋谷センター街に位置し、ビルは全面ガラス張りで開放感がある。バーというより、おしゃれなレストランやカフェに近い雰囲気だ。
特徴は、100種類を超えるノンアル・低アルメニューを取り扱うノンアル・低アル専門店であるということ。ドリンクメニューの多くは、0〜3%までの3種類のアルコール度数から好みを選ぶことができる。
アルコール離れが進む20〜30代をターゲットにしており、中でも「体質的にアルコールを飲めないが、飲みの場は好きな人」と「アルコールを飲めるが、自宅では飲まない。飲みの場は好きだけれど、あまり酔い過ぎたくない人」の2タイプが持つニーズを突き詰めたという。
直近のデータでは、1日の平均来店者数は約164人。圧倒的に多い層は、来店者全体の約52%を占める20代女性だ。年代別で見ると、来店者全体の約70%が20代だという。
アルコール度数の人気は、3%、0%、0.5%の順となる。元田氏は「来店者層や来店動機は、当初の想定どおりだ」と話す。
「来店動機として多いのは、飲めない友だちと飲食を楽しみたい、SNSを見て来てみたくなった、仕事の合間のリフレッシュとして、友人から勧められた、などです。お客さまとのコミュニケーションはInstagramをメインにしていて、Insta経由での予約が目立ちます。当初から、飲める人と飲めない人が一緒に来れるバーにしたい狙いがあり、実際そのような動機で来店される方が多くいますね」(元田氏)
関連記事
- ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。 - 吉田カバンが「1+1=3」の発想 リュックが2つに分かれる新作にびっくり
吉田カバンからユニークなカバンが登場した。リュックが2つに分かれるタイプを発売したところ、じわじわ売れているそうだ。「吉田カバン」といえばベーシックなモノが多いのに、なぜ見たことも聞いたこともない商品を開発したのだろうか。担当者に話を聞いたところ……。 - キユーピーの「ゆでたまご」が、なぜ“倍々ゲーム”のように売れているのか
キユーピーが販売している「そのままパクっと食べられる ゆでたまご」が売れている。食べことも、見たことも、聞いたこともない人が多いかもしれないが、データを見る限り、消費者から人気を集めているのだ。なぜ売れているのかというと……。 - 丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。 - 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.