2015年7月27日以前の記事
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シラフでいることがクール! Z世代が「ノンアル・低アル」を好む理由酔っ払うのはカッコ悪い(3/5 ページ)

「アルコール離れ」が加速している一方で、顕著な伸びを見せているのが、ノンアル市場だ。大手飲料メーカー各社がノンアル・低アルの新商品をこぞって発売し、“ほどよい飲み方”を推奨している。なぜ、若者を中心にノンアル・低アル商品が好まれているのか。

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飲めない人と飲める人が、一緒に楽しめるバー

 このようなノンアル・低アルブームが見られるなか、6月30日にオープンしたスマドリバー渋谷。若者でにぎわう渋谷センター街に位置し、ビルは全面ガラス張りで開放感がある。バーというより、おしゃれなレストランやカフェに近い雰囲気だ。


入りやすさを考慮して「スマドリバー渋谷」は全面ガラス張りだ(提供:スマドリ社)

 特徴は、100種類を超えるノンアル・低アルメニューを取り扱うノンアル・低アル専門店であるということ。ドリンクメニューの多くは、0〜3%までの3種類のアルコール度数から好みを選ぶことができる。

 アルコール離れが進む20〜30代をターゲットにしており、中でも「体質的にアルコールを飲めないが、飲みの場は好きな人」と「アルコールを飲めるが、自宅では飲まない。飲みの場は好きだけれど、あまり酔い過ぎたくない人」の2タイプが持つニーズを突き詰めたという。

 直近のデータでは、1日の平均来店者数は約164人。圧倒的に多い層は、来店者全体の約52%を占める20代女性だ。年代別で見ると、来店者全体の約70%が20代だという。


観葉植物が映える店内。一人飲み席や立ち飲み席もある(筆者撮影)

 アルコール度数の人気は、3%、0%、0.5%の順となる。元田氏は「来店者層や来店動機は、当初の想定どおりだ」と話す。

 「来店動機として多いのは、飲めない友だちと飲食を楽しみたい、SNSを見て来てみたくなった、仕事の合間のリフレッシュとして、友人から勧められた、などです。お客さまとのコミュニケーションはInstagramをメインにしていて、Insta経由での予約が目立ちます。当初から、飲める人と飲めない人が一緒に来れるバーにしたい狙いがあり、実際そのような動機で来店される方が多くいますね」(元田氏)

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