2015年7月27日以前の記事
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最新ゴールドカードのトレンドを網羅 セゾンゴールドプレミアムが狙う日常のお得化とは?金融ディスラプション(4/5 ページ)

楽天カードとは違った観点でお得をうたうカードが、このところ次々と登場してきている。そしてその中心は、年会無料の一般カードではなく、1万円前後の年会費のゴールドカードだ。クレディセゾンが8月に発行を始めた「セゾンゴールドプレミアム」もその一つだ。

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日常使いの店舗優遇、メインカード目指す

 3点目が、セゾンゴールドプレミアムの最大の特徴ともいえる、日常でよく使う店舗での還元率アップだ。 森田氏は「“毎日使う”が楽しくなるよう、若年層向けにメインカードとして使えるゴールドカードを目指した。コンビニ、カフェ、日常使いで可能な限りお得にしている」と話す。

 具体的には、セブン-イレブン、ローソンといったコンビニ、そしてスターバックス、珈琲館、カフェ・ド・クリエ、カフェ・ベローチェでの利用が割引になる。当初は2.5%の割引だが、カードの利用金額が増えるに連れて割引額も増加する。年間15万円を超えると4%に、30万円を超えると5%が割り引かれる。


最大還元率5%は三井住友ゴールドカードには及ばないが、カフェチェーンで還元となるのはほかにない強みだ

 クレジットカードは従来、高額な買い物や旅行などに使われることが多かった。しかし昨今利用が増えているのが、コンビニやスーパーといった少額かつ日常の買い物だ。このジャンルは金額は大きくないものの利用頻度が高く、普段使いされることでメインカードに近づくメリットがある。「コンビニ、カフェなどで使い、日々利用の習慣を付けてほしい」(吉田氏)わけだ。

 この分野も、他カードとの競合が激しい。三井住友ゴールドカード(NL)は、利用金額に関係なくコンビニ3社とマクドナルドで5%還元を実施している。店舗が限られるとはいえ、常時5%還元は破格であり、日常の少額決済での利用を重視している姿勢が見える。

 エポスゴールドは「選べるポイントアップショップ」という仕組みで、コンビニなどを登録すると通常の3倍にあたる1.5%を還元する仕組みを提供している。ユーザー自身がよく使うショップを選択できるという利便性はあるが、還元率は他に比べて抑えられており、今後のテコ入れもありそうだ。

 そうした中で、セゾンゴールドプレミアムの特徴は、ファミリーマートが含まれない代わりに、スターバックスなどのカフェチェーンが入っていること。カフェチェーンで常時5%オフという仕組みはこれまではなく、大きな強みになりそうだ。

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