KADOKAWA、元専務ら“五輪汚職”逮捕でコメント 「厳粛に受け止める」:内容については「コメントを差し控える」
KADOKAWAが五輪汚職事件に関連して、元専務の芳原世幸(よしはら・としゆき)顧問と、元2021年室室長の馬庭教二(まにわ・きょうじ)氏が東京地方検察庁(東京地検)に収賄容疑で逮捕されたと発表した。
KADOKAWAは9月6日、電通元専務で、東京五輪・パラリンピック組織委員会(五輪組織委)の高橋治之元理事とAOKIによる汚職事件に関連して、元専務の芳原世幸(よしはら・としゆき)顧問と、元2021年室室長の馬庭教二(まにわ・きょうじ)氏が東京地方検察庁(東京地検)に収賄容疑で逮捕されたと発表した。同社は「本件を厳粛に受け止めており、東京地方検察庁の要請に誠意をもって対応するなど、引き続き、当局の捜査に全面的に協力する」としている。
同社に対しては、高橋元理事がスポンサーの仲介を行ったと読売新聞が9月3日に報道。記事では高橋元理事の知人の会社にKADOKAWA側が7000万円を支払ったと報じられていたが、同月5日の報道陣の取材に角川歴彦会長は「そもそも電通に支払ったという認識だった」とし、わいろとの認識は「全くない」と収賄容疑を明確に否定していた。
(関連記事:“五輪汚職”でKADOKAWA元専務逮捕 角川会長、前日会見で7000万円のコンサル料「電通に支払ったという認識」 【一問一答】)
同社は「関係者の皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる」と謝罪した一方で、一連の事件の内容については「捜査中につき差し控える」とコメントした。
同社は2019年4月、「オフィシャル出版サービスサポーター」として契約を締結。大会開幕前の21年4月以降、『東京2020オリンピック公式ガイドブック』『東京2020オリンピック公式プログラム』『ザテレビジョン増刊 東京2020オリンピック テレビ&配信オフィシャル観戦ブック』など計10冊の大会関連書籍を販売し、このうちオフィシャル観戦ブックに関しては重版が決まるなど販売が好調だった。
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