米アップルが発表間近? 新型スマホ「iPhone 14(仮)」の注目ポイント4選(4/4 ページ)
米アップルが9月8日未明に新製品発表会を開催する。発表会では新型スマートフォン「iPhone 14」(仮)を初めて披露するとの見方が有力だ。充電ケーブルの規格や販売価格など4つの注目点をピックアップし、紹介する。
最新チップ搭載は「Pro」だけ?
アップルはこれまでiPhoneシリーズについて、「Pro」「Pro Max」などのように価格帯の異なる機種を複数台同時発表し、ユーザー側に選択肢を提供してきた。他方、搭載チップは共通で、上位機種との違いはカメラ性能など一部に限定されており、差別化が分かりにくいのが実情だった。
しかし、次期発表会で披露されるであろう新機種では、最新チップ搭載は上位機種の「Pro」シリーズのみとなり、通常版のiPhoneには現行機種のチップが流用されるのではないかとの説が浮上している。
Ming-Chi Kuo氏が、最新チップとみられる「A16」は「Pro」シリーズのみに搭載されると予測しているためだ。
17年の「iPhone 8」「iPhone X」の発表以来、アップルはiPhoneの最新機種に、最新チップを搭載するというのを通例としていた。半導体不足に対する対応の一環とみられるが、この予測が事実であれば、アップルはこれまでのチップ戦略を大きく転換させるということになり、大きな注目を集めそうだ。
値上げ後初の発表会 日本での販売価格は?
日本限定の話になるが、新機種の販売価格も注目点となる。同社は7月、iPhoneやiPadなどの主力製品を一斉に値上げしており、それ以来、初めての発表会となるためだ。
コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻による物流コストの上昇や、対ドル為替の動向を踏まえた対応とみられるが、7月の発表以降、現行機の「iPhone 13」シリーズは2万円前後の値上げとなり、このうち上位機種「iPhone 13 Pro」シリーズでは最大4万円の値上げ(1TBモデルの場合)となった。
スマホに限らず、日本国内では企業の値上げ発表が続いており、新機種でも過去の機種のよりも高めの価格設定になるとみられる。Ming-Chi Kuo氏もドル建てベースで15%程度の値上げを予測している。
こうした見方に対し、台湾の調査会社TrendForceは世界的にスマホ市場が停滞しているなどとして、値下げ説を提唱している。価格設定は販売台数にも大きな影響を及ぼすため、市場関係者から注目を集めそうだ。
故スティーブ・ジョブズ氏が「電話を再発明する」とセンセーショナルな言葉とともに発表した初代iPhone。その誕生から、6月で15周年を迎えた。今や現代人の生活に欠かせないスマホという新たな市場を開拓し、世界をリードしてきたアップルは、最新機種でどのような価値をユーザーに提供するだろうか。
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